出版社内容情報
日本版REIT(不動産投資信託)の登場など、不動産の証券化の動きが注目されている。不動産金融工学の仕組みがわかる本
内容説明
本書では、不動産ならではの特性やリスクに対応できるより高度でフレキシブルな金融工学を、あえて「不動産金融工学」と名付け、その必要性と概念、そして運用法を解説していく。
目次
第1部 金融価値ベースの不動産評価
第2部 「不動産証券化」への対応
第3部 不動産金融工学の基本理論
第4部 不動産金融工学とデリバティブ
第5部 日本型REITとその展望
第6部 不動産金融工学の適用例
付録 ケース・スタディ/不動産ポートフォリオの構築
著者等紹介
川口有一郎[カワグチユウイチロウ]
1955年熊本生まれ。91年東京大学にて工学博士の学位を取得する。96年英国ケンブリッジ大学土地経済学科の客員研究員を経て、99年から明海大学不動産学部教授を務めている。2000年に新しい実学「不動産金融工学」の体系化を図った。2001年より東京大学空間情報科学研究センター(客員教授。2001年4月~、予定)、京都大学経済研究所金融工学センター(非常勤研究員。2001年4月~、予定)、2000年より米国ウィスコンシン大学マディソン校のビジネススクール、および香港理工大学でも講義(非常勤)を担当する。また、日本不動産金融工学学会(副会長2000~2002年)、アジア不動産学会(理事1999~2001年)、アメリカ都市経済・不動産学会(Committee Member 2001年1月~)、および日本金融証券計量工学学会にて研究活動をしている。現在、不動産金融工学の完成を目指して学界や実業界の研究者および研究室の学生達と研究・教育に従事している。著書には『不動産金融工学』(清文社)、『投資決定理論とリアルオプション』(共訳、エコノミスト社)、『土地区画整理―まちづくりと不動産経営』(日本測量協会)、『不動産開発の基礎』(共著、清文社)、『Cities in The Pacific Rim-Urban Plannings and Real Property Markets』(共訳、E&FN Spon)、『開発影響アセスメント』(共訳、住宅新報社)などがある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。