出版社内容情報
産業が違い,国が違っても競争戦略の基本原理は変わらない。戦略論の古典としてロングセラーを続けるポーター教授の処女作。
内容説明
企業の再発進は定評あるポーター戦略論から初版刊行後10年、経営戦略論の古典として、本書の地位はますます揺るぎないものとなった。今回の増刷を機に、省略していた原注。参考文献を付し、内容の一層の充実をはかった。
目次
1 競争戦略のための分析技法
2 業界環境のタイプ別競争戦略
3 戦略デシジョンのタイプ
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
26
1980年初出。企業のトップ・マネジメントは、どんな 価値観(傍点)あるいは信念(傍点)をもっているか。これは事業部門にも影響を与える (83頁)。結構、重要箇所らしい部分には、積極的に傍点が付されている。ひと昔前の時代の本だが、基本的な部分は変わらないと思われる。買い手による学習(231頁)。これをなめてかかると売り手は没落するであろう。消費者は学習する。第12章は衰退業界の競争戦略。 2014/08/13
ビイーン
23
古い本だがロングセラーを続けているということは競争戦略の基本は変わらないからなのだろう。経営者でなくとも生き残りを必死に考えているビジネスマンであれば必ず読むべき本ではないか。2016/04/30
手押し戦車
16
事業は最小限の努力で最大限の成果を出すのが一番ベスト!大量生産による消費時代には製造の分野で仕入れや流通コストを全体で下げコストリーダーシップによる高品質と低価格で競争優位が築けた。コスト戦略は昨今激化して人件費削減による低価格帯に入り、グローバルスタンダードにより人件費の安い国で高品質を作り競争優位を保っている状態になっている。コストの競争優位が崩れると今までの努力の仕方を変えて行く決断を迫られる。これからは、魅力競争に入り昔の商店がやっていたコミュニティリーダーシップを握ると競争優位になる2015/02/24
Tai
12
普遍的な枠組みが改めて参考になる。特に成熟期、衰退業界、垂直統合の競争戦略などは既存のフレームを漏れなく見直すのに有用かと。本書が書かれた時代と今を比較すると、人口や経済が爆発的に成長していた時代と先進国の労働人口減少が始まった今日、コンピュータが漸く小型化し始めた時と第4次産業革命的な技術革新。こんな社会構造の変化を踏まえて、そう感じた。2020/03/21
たかしくん。
11
CIA試験範囲にあり、久しぶりにポーターさん。議論の内容は少し古くなっているかとは思いますが、アメリカの方は好きなんでしょうね。3つの基本戦略、5つの競争要因、4つのタイプの業界の特徴と戦略、川上・川下統合等々。もはや、競争戦略論の古典の領域なのでしょうね。2020/09/06
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