内容説明
意思決定の手順から、組織の特徴、統一行動と行動の自由のバランスをとるための組織の仕組み、さらに意思や相互理解の重要性など、リーダーの人間的側面にも配慮。
目次
第１章 科学的な思考の必要性とその限界
第２章 軍隊の機能、組織と指揮官の役割
第３章 一般的な意思決定のプロセス
第４章 整合性、達成可能性、負担可能性の判断
第５章 軍事に特有な要素
第６章 軍隊の意思決定の手順
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おい
1
アメリカ海軍大学のマニュアルの訳プラス解説かと思いきや、エキスをテーマに筆者の見解が書かれている。シンプルで実戦的な内容となっている。 ★★★2022/04/18
蟹
1
米海軍大学で１９４２年に制定された、作戦立案や指揮官の決心の手順に関する教科書に、企業向けに解説などを加えたもの。繰り返し強調されるのは、整合性、達成可能性、負担可能性という判断基準によるチェックであり、何よりも全体目標と任務・方策との整合性が重視されているように感じられた。読んでみれば、普段の判断では無意識に行っている手順であって、特に奇をてらったことが書かれているわけではないのだが、戦時という心理的圧迫のもとではこういった「当たり前」を行っていくことが時に困難なのだろうな、と思わせる。2016/06/18
