出版社内容情報
ドラッカー名著復刻シリーズ第一弾。ベストセラーとしてドラッカー経営学のベーシックな一冊。時代を超えて21世紀を迎え撃つ。
目次
第1章 成果をあげる能力は修得できる
第2章 汝の時間を知れ
第3章 どのような貢献ができるか
第4章 強みを生かせ
第5章 最も重要なことから始めよ
第6章 意思決定とは何か
第7章 成果をあげる意思決定とは
終章 成果をあげることを修得せよ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しょうご
7
読書会の課題本として読みました。社長さんや個人事業主だけではなく、個人で会社勤めをする人も自分の人生に対しては経営者です。むずかしいと感じたところは読書会で学ぼうと思います。2020/05/16
夜郎自大
7
600冊目。今回、改めて読んでみると、哲学的であり、実用的であり、方法論だけではなくエグゼクティブたる人間に必要な資質を諭すように感じられた。と同時に読んで影響を受ける人は限定されると感じられる。 本書末尾に記されてもいるが、なぜ成果をあげる必要があるかについては詳しい論拠は記されていない。この本のように実践するにはまず、成果をあげたい、成果で組織や社会に貢献したい、という人間をまず作る必要があり、それはやはり新入時の教育が組織としては非常に大事であるということを読後に強く感じた。2018/10/29
猫柳
5
経営者の立場だけでなく、仕事の成果をあげようとしているビジネスパーソン全体に参考になる本では無いだろうか。特に心に残った言葉は、「どのような貢献が出来るかを常に自問するということは、自らの職務の可能性を追求するということ」。さらなる貢献を追求することで貢献するべき対象を調べたり、自己の強みを洞察したりする。また既存の仕事に必要以上にこだわらない。劣後順位をつけた後、古くなり価値が低くなった仕事に見切りをつけたり、適切な目標設定をつけたりできる。貢献の追求の先に広がる選択肢や道の広さに気づき感動した。2023/12/04
よく読む
5
知的労働者が成果を出すにはどうすればよいのか.「貢献」を意識して仕事をすることが大事.「あなたの仕事は何ですか」と聞かれ,「部長です」と答えるのではなく,「顧客に最高の製品を届ける準備をしています」などと答えられる仕事をすることは,どのような人間だろうと,どの職位だろうと大事だ.エグゼクティブは無駄な晩餐や会議を省き,自分の時間を大事なことに注力できるようにしなければならない.本書は読みやすく,仕事で悩んだ新入社員にも読ませたい.しかし,仕事で貢献を第一に考えるマインドはどうしたら身につくのだろうか.2017/07/11
Yasomi Mori
5
「業績をあげるために自らをマネジメントする方法」の理論を体系化し、「行動の規範」を示した古典。歴史上はじめて到来した組織社会においては、知識労働者に成果を要求するのと同時に、日常業務へと彼らを追いたてる力学が絶えず生じている。エグゼクティブはまず、自らの「成果」を他者に供給し、活用してもらう必要性を理解せねばならない。すべての成果は組織外部の世界にあり、外部への貢献に焦点をあてる必要がある。/組織は個人の強みを増大させる手段である。できることに目を向け、「彼は私とうまくやっていけるか」を考えてはならない。2015/10/28