出版社内容情報
過去5年間、年率13%で利益を伸ばしているP&G。その秘密はECR型経営。初めて明らかにされる巨大企業の改革のすべて。
内容説明
ECRは、激しい変化の中で出口を見失っていた米国の伝統的グローサリー流通業の経営者に明日への道しるべを与え、変貌のエネルギーを与えてくれました。ECRコンセプトは、変化の時代にあっては、原点(消費者)に戻れということを示唆しています。それは健全な考え方である一方で、実践に当たっては、過去の成功体験や現在のしがらみにとらわれない行動、改革への決意と努力を要求することにもなります。本書では、先駆者P&Gに見られる改革の軌跡と、米国グローサリー業界が一丸となって取り組んだECR改革がテーマです。1980年代半ば、手詰まり状態の中から、P&Gの大改革が始まり、その改革が業界革命として拡がっていき、そして業界全体が新しい経営パラダイムへと突入していく様子を経営的視点から観察します。
目次
プロローグ P&Gという会社
第1章 ビジネスの仕組みが変わる時―米国グローサリー業界に学ぶ変貌のセオリー
第2章 変化の時代―ケース 1980年代米国グローサリー業界
第3章 連携の経営改革―ケース P&Gに見る経営改革
第4章 改革の拡がり―ケース ECR
第5章 新たなる闘い―ケース 今日の米国グローサリー業界(小売り、ホールセラー)
第6章 改革の更なる拡がり
エピローグ 頑張れ日本企業
追補 P&G社長ヤーガー氏が語るECR型経営論
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
牧神の午後
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ECRが必要とされる背景から、P&G、米国グロッサリー業界を題材にどのように導入が進んだのか、既存のMDは何がまずいのか?ECRでどう変わるのかが判りやすく説明されている。なぜ、CPRやカテゴリーマネジメントになるのか、ABCが必要とされる理由など、類書ではさっぱり判らなかったものが腹に落ちた。但し、10年以上前の記述なので、今ではさらに進んでいることには十分留意することが必要。2012/08/31
みゃご
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トップダウンvsボトムアップ。専制vs民主共和制。どっちも一長一短だと思うのは私だけでしょうか。2011/06/19