内容説明
ベクテルは秘密のヴェールにつつまれたアメリカ最大の個人企業であり、世界の精油所建設のほとんど、そして原子力発電所の半分に関わってきた建設・エンジニアリング会社でもある。本書は、カリフォルニア時代から支援してきたロナルド・レーガンとの関係、情報機関CIAとのつながりなど、政財界に広がるベクテル人脈をあぶりだす。そこには驚くべき事実が隠されていた。
目次
秘密の社交クラブ
ベクテル社の創設
世界一のダム建設
2代目―ステファン・ベクテル
第2次世界大戦
ベクテルの独立
石油の宝庫サウジアラビア
原子力の委員長マコーン誕生
原子力時代はじまる
CIAの1機関ベクテル
ベクテル家の三代目
社長スティーヴ
ドクター・ハマー登場
ホワイトハウスを動かす
大物シュルツの社長就任
もうひとりの男ワインバーガー
緊迫する中東情勢
原子力帝国の崩壊
シュルツとワインバーガーの対決
ホワイトハウスを乗っ取る原子力
ベクテル家4代目の実態
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
手押し戦車
10
サウジのジューベル工業都市建設は東京都全部に相当する土地の都市開発を丸ごと随意契約で何兆円請負、世界最大の空港リヤド空港などどれ一つ取っても1兆円を超す巨額契約。世界中に勢力を拡大してその国の政府にも影響力を及ぼし、多大な利益を得て巨大な利権絡みや他国への入り込み方は裏で徹底的にロビー活動を行い、また策謀を巡らしてその国の政府を直接動かし、アメリカのCIAとも手を組んで、多くの利益を上げている。社長が将来のCIAや国防長官など政治と手を組む見本であり世界最大とコーポラティズムを利用し多くの利権を狙う。2014/07/29
coolflat
5
ベクテルは過去半世紀近く世界で有数の建設会社として君臨してきた。面白いのは、この会社が一握りの幹部重役と秘密のベクテルファミリーが株券を持つ株式非公開の同族会社である事だ。株主から糾弾される事もなければ、証券取引委員会が帳簿を調べる事もないため、目的通りの作業を密かに実行に移せるのである。本書でキーとなるのは、ベクテル社とCIAやワシントン、原子力産業との繋がりである。巻末の訳者解説がそれを補強している。因みに解説では、スカルノ大統領失脚とモサデク政権クーデターがベクテルの仕業であった事が明かされている。2014/03/16
クレリック
1
謎に包まれた非上場の巨大ゼネコン、ベクテル社の創業から、2代目、3代目へと続く物語。米国を始め各国政界の要人、CIAや王侯貴族との関係構築によって、ビジネスを拡大していく様子が描かれている。 (ちなみに元NSA、元CIAの職員エドワード・スノーデンは、この企業が手掛けた巨大建造物には人工地震の起爆装置が仕込まれていると主張、阪神淡路大震災、東日本大震災もベクテルが関わっていると言っている)2025/03/11
Hiroki Nishizumi
1
割と事実関係が淡々と描かれていて、知らなかった内容が多かったけども秘密って感じでもなかったような・・・・2015/12/26
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