内容説明
ドイツ人が目ざした「良きヨーロッパ人」の理想は、統一ドイツ実現で結実したかに見えた。だが、ドイツは今や最大の試練に立たされている。ドイツ経済ばかりか、ヨーロッパ経済を支配するに至ったブンデスバンクは、通貨制度の混乱と通貨統合の困難を乗り越えることができるか。その知られざる実体を解明する。
目次
第1章 ヨーロッパの中枢
第2章 通貨価値の擁護者
第3章 ドイツ連銀の内側
第4章 破滅への協力者
第5章 ライヒス・マルクの行進
第6章 レンダーバンクの役割
第7章 ボン政府との格闘
第8章 ドイツ統一への挑戦
第9章 マーストリヒトの盟約
第10章 ドイツ連銀の運命