内容説明
第二次石油危機はメジャーの圧力で発生した。80年代に入って、エネルギーとマネーゲームの相関が強まった。日本経済の輸出過剰、財政赤字は、石油危機の後遺症である。90年代前半の第三次石油危機到来説には根拠がある。中東紛争のナゾは4つのRで解ける。米国が中東に介入するほど石油市場は混乱する。日本に必要なのは、中東における三大一神教の葛藤を歴史的に研究することである。
目次
1 エネルギー経済の動態(エネルギー問題のインパクト;国際石油カルテルの盛衰と石油危機の波紋;2000年に至るエネルギー情勢の展望;これからの日本の対応策)
2 三大一神教の相剋と中東情勢の展開(中東問題への宗教政治学的アプローチ;三大一神教の相剋;米国の価値観と中東政策;これからの展開を占う四つの側面)