内容説明
1929年大暴落から60年、大不況に至ったあの歴史的大事件のナゾはいまだに解明されていない。シュンペーター、ガルブレイス、キンドルバーガー、そしてフリードマンなど大経済学者も解明に成功しなかった。本書は、謎解きに挑んだ知的冒険の書である。
目次
1 これまでの大恐慌原因説―大恐慌と経済学
2 何が解明されなければならないか―大恐慌論への仮説
3 1920年代を生んだ時代背景―豊かな大衆の誕生
4 用意された投機のブラックホール―巨大株式会社と株式の魔性
5 1920年代を検証する―動き始めた投機のメカニズム
6 国際金融システムの果たした役割―金為替本位制の弱点
7 投機・恐慌のメカニズムを解明する―スミスを毀し、マルクスを破る
8 大恐慌の再来はあるか―恐慌は投機に始まり、破滅に終わる