内容説明
マネーはいまやそれ自体、商品となりつつある。世界で取引きされる通貨は、毎日200,000,000ドルにのぼり、そのうち実際の取引額は5%にも満たない。金融革命がもたらすその利益は大きいが、その危険も少なくない。規制や障壁が取り払われるにつれ、金の流れは一層速くなり、不正、失敗、スキャンダルの危険と不安は急増するだろう。預金者、個人投資家、そして機関投資家、バンカーにとって安全と信用の問題はますます複雑な課題となる。これから「誰のための銀行か」が問われるだろう。
目次
第1部 ビック・バンが始まった(マネー革命;テクノロジー・チェンジ;マーケットの異変;登場する主役たち)
第2部 三つの金融センター(ニューヨークは安泰;ロンドンの復活;第3の脚・東京;世界の市場はどこへ)
第3部 誰のための銀行か(監督者たち―大蔵大臣と中央銀行総裁;ブームの後に―損をするのは誰か)
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