内容説明
脱工業社会が来るとか、第三の波の社会が来るとかいう発想は、ヨーロッパの思想が主導してきた「近代」を肯定した上で、その延長線上で未来を考えた論理にすぎない。機械工業文明であった近代工業社会は終る。その点は正しい。しかし、工業は近代と共に終るわけではない。近代原理に代る新しい衣を着て、「ネオ工業社会」として、再発展しつつあるのだ。
目次
第1部 新しい社会―オネ工業社会(ネオ工業社会がはじまった;機械工業文明から知能工業文明へ;ネオ工業社会の風景)
第2部 日本人から河童への質問(情報化社会はネオ工業社会の幼児段階;サービス社会は世紀末か;国家制度の崩壊;ネオ工業社会は、国境のない世界が舞台だ;日本人は世界を舞台にしてやっていけるか)
第3部 新しい精神―シンクロニズム―自我肥大の克服(行き詰まった近代科学;近代原理も威力を失った;「混血力」こそ日本人の強さ;日本人は工業文明の申し子;組織にシンクロする日本人;日本人の限界;「近代」を変えるシンクロニズム)
第4部 河童放談―日本人へのアドバイス
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