内容説明
借金795兆円にはカラクリがある。いま日本経済に必要なのは、積極的な投資減税と公共投資。世間に蔓延する日本の財政の誤解を解き、客観的データと歴史的経験、経済学的理論から、真実の姿を明らかにする。
目次
第1章 日本は財政危機ではない(純債務でみれば日本の財政は健全;借金七九五兆円の嘘 ほか)
第2章 なぜ増税論が出てくるのか(デフレを起こした財政改革、国民に謝罪した橋本元首相;財政再建凍結で税収増加 ほか)
第3章 税収減少を招いた金融改革(銀行と企業を破壊した金融再生プログラム;デフレのもとでDCFと減損会計はやってはいけない;ペイオフ完全実施は金融システム破壊の起爆剤;日本はオーバーバンキング(銀行過剰)ではない
金融庁行政には全面的な方針転換が必要だ)
第4章 増税が国を滅ぼす(大増税はどうして出てくるのか;増税になるとどうなるか;再び経済失速への道;増税は財政再建にならない;増税が日本を滅ぼす)
第5章 今、必要なのは減税政策(どうすれば債務は減るのか―アメリカの良さに学べ;常に拡大路線が状況を打開する ほか)
著者等紹介
菊池英博[キクチヒデヒロ]
1936年生まれ。1959年、東京大学教養学部卒業(国際関係論・国際金融論専攻)。旧東京銀行(現東京三菱銀行)へ入行。本部・内外営業部店にて国際投融資の企画と推進、銀行経営に従事。ニューヨーク支店為替課、ミラノ支店長、豪州東京銀行取締役頭取などを歴任。American Biographical Institute“1990 Man of The Year”賞受賞。1995年から文京女子大学(現文京学院大学)経営学部教授。専攻は金融論、国際金融、日本経済。2001年2、3月衆参両院予算委員会公聴会、2002年2月衆議院予算委員会公聴会に公述人として出席。金融財政政策に関して所見を開示(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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