内容説明
なぜ誤った政策ばかりがとられるのか―複雑に絡み合った問題を切り分けて、基礎理論と歴史の視点から「改革」を解き明かす。本当の改革を始めなければならない。
目次
第1部 改革とは何か(年金問題の出発点とは何か;誇張された財政破綻論;郵政民営化はいかに進めるべきか;マクロ政策が企業家活動を促進する;「構造問題」とオリンピックの経済学)
第2部 改革を支えるもの(マクロ経済学に人間は存在しないのか;嫌われたマネタリストとインフレ・ターゲティング;歴史はどのように利用すべきか;リーダーシップの欠如が恐慌を呼ぶ;なぜ構造改革派が企業救済をするのか;リフレ政策こそ出口戦略;政策にコミットメントは不可欠である;ハイパーインフレの誤解)
第3部 改革への道(なぜ危機は危機を呼ぶのか;適切な政策を阻害する世間知;変節改論の経済メディア;経済学者の役割とは何か)
著者等紹介
若田部昌澄[ワカタベマサズミ]
早稲田大学政治経済学術院教授。1965年生まれ。87年早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。早稲田大学大学院経済学研究科、トロント大学経済学大学院博士課程修了。2005年より現職。ケンブリッジ大学、ジョージ・メイスン大学客員研究員を歴任。専攻は経済学史。著書に『昭和恐慌の研究』(共著、東洋経済新報社、第47回日経・経済図書文化賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Fumi Kawahara
1
「日本はもう、経済成長しないよ」とウチのジジィ(70越え)はのたまう。それでいて、「中国はデジタル金融が進んで、紙のお札なんて使わないらしい」とか感心しつつ、その裏で「日本は遅れている」という反意を滲ませる。まだ成長の余地あんじゃねーかジジィ。どっちやねん(・ω・)全く、困ったジジィである。ただ何となく、「テレビで言っていたから」なんて理由で口にしているだけである。若者は真に受けてはいけない。例え、他の有名なジジィが知った顔で公共の電波に乗ってそうつぶやいていたとしても。しかし・・・2005年かぁ・・・2017/11/16
おこめ
1
いい加減、「国の借金、国民一人当たりウン百万円」って非生産的な小見出しやめません?マスコミの皆さん。2010/02/22
mxnishi
0
良書。2008/09/21