内容説明
1993年2月,F・バーグステンは京都での講演で円高発言、これが米国の円高攻勢の口火となった。かねて1ドル=100円説を唱えていたバーグステンは、クリントン政権の有力ブレーンとなってから対日経済政策で強大な影響力を発揮している。日米包括協議を提唱し、自らの国際経済研究所の組織を動員して、その基本構想から具体的テーマ設定とその理論、政策に至るまで、戦略・戦術をまとめ上げ、これをUSTRが日米交渉のシナリオとして採用した。本書は、そのすべてを収めた日本語版である。
目次
1 日米の違いは解消できるか
2 マクロ経済から見た不均衡の問題
3 市場の構造的障壁
4 産業分野別に見た問題
5 全体的評価と教訓
6 結論としての政策提言