内容説明
本書のテーマはアメリカ経済の再生であり、それは製造業の復活(資本財生産の競争優位の維持)を中心に据えて、世界経済の安定と成長のための発展戦略を枠組みとして、レーガンの失敗で陥った80年代の財政・貿易・投資における不均衡の危機を救う政策アイディアの構想を示すことにある。アメリカの危機は、いまなお双子の赤字、競争力の減退から立ち直れず、一層深刻化している。伝統的工業力の技術優位の重視、そのための投資の促進、さらにインフレと雇用への新しい視点など、アメリカ再生に向けた論議に一石を投じるその主張は、骨格が太く、アクティブであり、また論争的である。
目次
序章 レーガン後の選択
第1章 資本財の重視―技術大国の優位
第2章 矛盾の時代
第3章 レーガン政権は何をしたか
第4章 インフレと物価安定の本質
第5章 完全雇用の衰退
第6章 利潤と生産的投資
第7章 産業への政策的介入
第8章 小幅な増税の勧め
第9章 実質通貨量と実質金利
第10章 世界の経済成長と債務問題
第11章 所得政策の議論
第12章 国家予測制度―提案
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