内容説明
2000年になれば起こることがわかっていた問題が、なぜ今まで放置されていたのか。なぜ問題の深刻さが認識されていないのか。ユーザーとベンダーはなぜ責任を押しつけあっているのか。日本の対応はなぜ遅いのか。なぜ人手が足りないのか。なぜ基本的な設計図が揃っていないシステムが多いのか。2000年問題を生んだコンピュータ社会の問題と矛盾に迫る。
目次
1 2000年対応ビジネス
2 遅れている2000年対応
3 西暦年下2桁の誤算
4 ソフトウェア技術者が足りない
5 ベンダーの憂鬱と思惑
6 防衛するユーザーたち
7 ベンダーの法的責任
8 2000年公害を生んだ風土
9 中小企業が危い
10 問われるコンピュータ産業のモラル
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
西澤 隆
4
除夜の鐘の頃客先に僕は詰めていたし山奥のリゾートに逃げたお金持ちがいたというニュースも見た。確かに2桁日付のデータを取り扱うシステムでは日付範囲が正しく判定できなかったり採番される番号が正しくなかったりといったことは考えられる。でも「電気が止まり飛行機が落ちる」とまで騒がれたのは少々悪のりが過ぎたような気も今思えばするなあ。過ぎてしまえば忘れてしまう。そんなトラブルだけれどある意味オープンシステムへの乗り換えのトリガのひとつだったのかも。「旧暦2033年問題」を取り上げる「月刊住職」の広告を見た日に読了。2016/01/11
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