出版社内容情報
頭がいい=学力が高い時代は終わった
先日、「東北大学が2050年までに試験による入試を取りやめる」というニュースが話題になりました。東北大学に限らず、大学が求める人材が大きく変わってきています。これからの時代に評価されるのは、「点数を取れる子」ではありません。「自分の言葉で語れる子」「夢中になって取り組める子」「人と関わりながら社会に貢献しようとする子」です。
にもかかわらず、この情報を知らない親御さんが9割です。
そんな時代に、親はどんな子育てをすればいいのか?
この問いに向き合うために生まれたのが本書です。著者の孫辰洋さんは、推薦・総合型選抜入試に特化した塾「リザプロ」を運営し、これまでに1万件を超える志望理由書を分析。リザプロは「なぜこの子は受かったのか?」「なぜこの子は落ちたのか?」を、志望理由書のデータで分析しながら、大学ごとに受かる受験生の傾向を体系化してきました。
その中で見えてきたのは、推薦で名門大学に合格する子どもたちに共通する「1つの信念の9のマインド」。
それは、テストの点数や成績では測れない、「人間としての魅力」や「社会との関わり方」に関する非認知能力です。本書では、この10の力をわかりやすく解説し、親が家庭の中で強みを伸ばしながらどう育てていけばいいかを、実際の受験生の豊富な事例を交えながら紹介します。
ちなみにこの「10の力」は、いずれも特別な才能や環境がないと育たないものではありません。子どもとの関わり方を少し変えるだけで、子どもの隠れた魅力に気づけるようになります。
【目次】
第1章 令和の子育ての新常識
昨日の常識は、明日には非常識かもしれない
「学力」だけじゃ測れない、本当に求められる力
大学教育の再定義がはじまっている
推薦・総合型選抜の台頭と「入り方」の多様化
偏差値の高い中高一貫校に入れても安心できない理由
“受験しない選択”が子どもの個性を伸ばすこともある
子どもとの向き合い方次第で未来はどうにでも変わる
第2章 「本当に頭のいい子」が持つ土台、非認知能力とは?
認知能力と非認知能力「見える学力」と「見えない学力」
非認知能力は、認知能力の“土台”である
非認知能力の構造を捉える「BMSEモデル」
「スキル」だけ伸ばそうとしても、根は育たない
非認知能力は、経験と振り返りによって伸びる
自己モニタリングの力は、10歳を境に発達する
非認知能力の具体的な伸ばし方
「E(経験)」と「振り返り」をセットで提供する
第3章 1つの信念と、9つのマインド
1 「信念」(自分の軸を持ち、成長し続ける力)
2 主人公マインド(自分自身が主人公であることを意識するマインド)
3 問題児マインド(空気をあえて読まないマインド)
4 巻込マインド(自分だけでやろうとせず、他者と協働しようとする姿勢)
6 自責マインド(責任を引き受け、当事者として動く姿勢)
7 逆境マインド(挫折を糧にして跳ね返る力)
8狂信者マインド(好きなことをとことん追求するマインド)
9 越境マインド(自分の枠を越えて他者と関わる姿勢)
10 完遂マインド(やり切る力=グリッド)
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