出版社内容情報
求める成果を達成するために、
最適なリーダーシップを振るえるようになる!
本書では、リーダーシップ論のさまざまな知識を紹介し、その知識を自分のリーダーシップに活かす方法についてまとめた1冊である。
リーダーシップを振るうと聞くと、効果的なやり方や、リーダーシップスタイルが存在し、それを手本に学び、実践しようとする人も多いだろう。
実際、かつて注目されたカリスマ型リーダーシップを始め、現在もシェアードリーダーシップ、オーセンティックリーダーシップ、サーバントリーダーシップ、エシカルリーダーシップなど、さまざまなリーダーシップスタイルが提示されている。
しかし、上記のようなスタイルを真似て、うまくリーダーシップを発揮できる人はごく一部だ。それは、リーダー本人の資質、置かれた状況、メンバーとの関係性、求める成果によって、効果的なリーダーシップの在り方は異なるからだ。それを考慮せずに、特定のスタイルを真似ても、想定通りに人は動かず、結果もついてこない。
本書は、リーダーシップ研究が専門の神戸大学の鈴木竜太先生が、経営学におけるリーダーシップ論を最新の研究まで踏まえて紹介する。
ただし、その知識をたくわえ、それを「必要な時に取り出して使っていく」ことは目指さない。効果的なリーダーシップを振るうための答えを提供しようとするのではなく、リーダーシップ論の知見を軸に、最善のリーダーシップを考えられるようになることを目指す。
知識の整理だけでなく、その活用にまで踏み込んだ、実践に活かせる理論書となっている。
【目次】
はじめに
第1章 リーダーシップを知る
リーダーシップが示すもの
リーダーシップ論の世界
リーダーシップの構造
リーダーシップの成功と失敗
リーダーシップではないもの
第2章 リーダーシップ論の広がりと構造
リーダーシップ論の広がり
「リーダー」に注目した4つのアプローチ
リーダーシップ研究の広がりと3つの波
「リーダー」に着目したリーダーシップ論
フォロワーの行動を引き出すリーダーシップ論
リーダーシップの全体から部分へ
第3章 リーダーの行動と成果
フォロワーに影響を与える行動は「1つだけ」ではない
ビジョンだけで人は動かない
状況が行動の影響を左右する
リーダーの行動がもたらす悪影響
リーダーが「行動しない」という行動
「感情」という働きかけ
第4章 状況と関係性
状況に合わせて最適解を出す
関係性の中に生まれるリーダーシップ
リーダーに必要なのは一貫性か柔軟性か
第5章 フォロワーがリーダーに与える影響
リーダーに対するフォロワーの期待
フォロワーが考えるリーダーの条件
女性リーダーはなぜ難しさを感じるのか
アイデンティティとしてのリーダー
フォロワーシップを知る
第6章 リーダー自身の変化と落とし穴
強き善きリーダーの落とし穴
有害なリーダーシップ
特性の捉え方の変化
第7章 リーダーシップの思考法
リーダーシップの基本となる思考
聞くことと問うことの重要性
リーダーシップ論をリーダーシップに活かす
リーダーシップの罠
リーダーは知的な想像者であれ



