出版社内容情報
「週刊ダイヤモンド」元編集長がどうしても書き残さずにはいられなかった男──。
億万長者と無一文を何度も繰り返し、油田を掘り当て日本を救った「アラビア石油」創業者、山下太郎。
日本経済史「影の主役」を掘り起こした驚愕のノンフィクション小説!!!
【山下太郎の主な実績】
・オブラートの特許取得・売却で3億円
・外務省を巻き込んだ鮭缶輸入で400億円
・大正の米騒動で政府黙認の米密輸を画策
・満州の住宅事業で6兆3000億円
・日本初の「油田採掘利権」を獲得し法人所得日本一に
戦後日本にとって、資源確保は国家の命運を握る最重要課題だった。その中で、誰もが不可能と考えた中東の石油利権を手にし、“日の丸油田”を実現させた怪物が山下太郎である。山下は、時代の荒波に翻弄されながらも常に果敢な挑戦を続けた“ヤマ師(投機家)”だった。常に「無謀」と言われ、周囲から胡散臭い怪商と揶揄されながら、己の信念と「人間植林」という独自の人脈構築術、交渉術を武器に運命を切り拓いてきた。
日本の経営者やリーダーはフロンティアスピリットを失いつつあると言われる。若い頃に「誰もやったことのないことを成し遂げる人生」を誓い、生涯を賭してそれを実現した山下の生き様は、令和を生きる次世代のリーダーたちを確実に刺激する。
「無茶でもやるしかねぇんだよ。」
【目次】
「本書は、徹底的な事実に基づいたフィクションです。人物・団体・事件などの名称は、すべて実在します。」
プロロ-グ 人は二度死ぬ
序章 大志を抱け
実父が戸籍上の「兄」/キリスト教の倫理と仏教の精神/ボーイズ・ビー・アンビシャス/江原素六から得た「大きなヒント」/「日本酒ドンブリ5杯」で破られた禁忌 など
第1章 ヤマ師誕生
顔が腫れるほどぶん殴られても/弟を堂々と「誘拐」す/すべてにおいて一流に触れる/誠実こそ最大の資本/アメリカ硫酸アンモニウムで大儲け/見合い結婚で「ブリキ王」へ/特許を売却しさらなる投機へ/渋沢栄一の薫陶/鮭缶の大ビジネスとロシア革命/松岡洋右の「脅し」/「人間植林」という成功哲学/政府公認の密輸 など
第2章 満州太郎
日本国民にとって「満州」とはどのような存在か/5万人を超える満鉄社員の住宅建設/とんでもない家賃が毎年自動的に入ってくる/人脈づくりの徹底スキルと「男芸者のプレゼント魔」/経済不安に端を発した連続暗殺/三井、三菱、満州太郎/石油を求めて太平洋開戦へ/露と消えた「6兆3000億円」 など
第3章 アラビア太郎
GHQが奪った土地・不動産/死人に口なし/「石油報国」という新しい大志/隠し子の活躍/サウジが提案した3つの候補地/「裏取り」と確定/1本掘ったら最低10億/絶対に譲れない条件/キーパーソンの自宅突撃/第2の難関・クウェート/知られざる「技術者たちの犠牲」「一発必中」が絶対条件/1日170回のダイナマイト爆破/20メートルの火柱/悪い形の良いニュース/暗号で送られた奇跡 など
エピローグ 青山葬儀場
内容説明
この男を、歴史の中に埋もれさせてはならない。億万長者と無一文を何度も繰り返し掘り当てたのは、油田と、この国の未来。日本経済史“影の主役”の物語。
目次
プロローグ 社長室
序章 大志を抱け(実父が戸籍上の「兄」になる;「でっけぇごど、やりとげる男になれよ」 ほか)
第1章 ヤマ師誕生(顔が腫れるほどぶん殴られても;弟を堂々と「誘拐」す ほか)
第2章 満州太郎(日本国民にとっての「満州」とは;満洲に築く「新しい日本」 ほか)
第3章 アラビア太郎(1万人の戦犯逮捕と21万人の公職追放;GHQが奪った土地・不動産 ほか)
エピローグ 青山葬儀所
著者等紹介
深澤献[フカサワケン]
1966年広島県出身。1989年ダイヤモンド社入社。「週刊ダイヤモンド」でソフトウェア・流通・小売り、通信・IT業界などの担当記者を経て、2002年10月より副編集長。2016年4月よりダイヤモンド・オンライン(DOL)編集長。2017年4月よりDOL編集長との兼任で「週刊ダイヤモンド」編集長。2022年2月に環境系スタートアップのTBMに転じた後、2024年4月よりダイヤモンド社に復帰、論説委員などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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