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出版社内容情報
「1メッセージで伝えろ」。
戦略コンサルで新人コンサルタントたちが最も受けるダメ出しの一つだ。多くの場合、「で、なにが言いたいんだ?」という叱責とセットで受けることになる。
戦略コンサルでは、プレゼン資料を作るときは「1スライド・1メッセージ」が求められる。スライド1枚で伝えることを1つ(1メッセージ)に絞れという意味だ。
プレゼンだけではない、会議での議論でもそうだ。クライアントから「どう思いますか?」と聞かれたときに、シンプルに1メッセージで伝えることができるかで、得られる信頼も生まれる結果も変わる。
しかし、1メッセージで伝えることは簡単ではない。1つに絞ってはっきり伝えるのは難しいだけではなく、怖いからだ。はっきりしている分、伝えることが外れる可能性や否定される可能性も伴う。
1メッセージで伝えるのは怖い。だから今日も「いろいろ言っているがなにも言っていない」プレゼンや会議が溢れている。本書は、自分の考えを1メッセージで伝える全技術を解説したものだ。
【目次】
序章 1メッセージで伝えるー評論の時代は終わった
・メッセージとは、相手の問いに対する自分の答えを言葉にしたもの
・愛の告白は究極のメッセージだ
・1メッセージの最大の特徴はSN比が大きいこと
・校長先生たちと米国大統領たちのメッセージに学ぶ
・戦略コンサルは1メッセージではじまり、1メッセージで終わる
:武器としての1メッセージの三つの技術
第1章:1メッセージの技術①「焦点化」
・ケース:「なんのことかよくわからなかった」と言われたら
・焦点化では、相手の大論点に拘る
・謝罪の1メッセージの焦点化
・焦点化のコツ①:伝えたければ、まずは「傾聴」する
・焦点化のコツ②:ストレートに「質問」する
・焦点化のコツ③:「疑問文」で言語化して提示する
・伝える前の工夫が1メッセージを左右する
第2章:1メッセージの技術②「先鋭化」
・ケース:「経営に課題がある」という意見でなにが変わるか
・先鋭化では、尖った答えに拘る
・先鋭化のコツ①:自分の答えの「反論可能性」を高める
・先鋭化のコツ②:自分の答えの「反証可能性」を高める
・先鋭化のコツ③:相手と「定義」が揃う言葉を使う
・シリコンバレーのCSO(最高戦略責任者)から学んだこと
・自分なりの未定義語の変換リストをつくろう
第3章:1メッセージの技術③「結晶化」
・ケース:「わたしに最初に一言で伝えさせてください」と言えるか
・結晶化では、生々しい言葉に拘る
・結晶化のコツ①:迷ったら「小さい言葉」を選ぶ
・結晶化のコツ②:「数字」でピンポイントに伝える
・結晶化のコツ③:自分の言葉ではなく「相手の言葉」を使う
・1メッセージの仕上げは相手を思って言葉を選ぶことだ
第4章:1メッセージの応用ーープレゼンと会議
・応用①:1メッセージをプレゼンで使う
・ダメなプレゼン資料のスライド
・メッセージを箇条書きにしたストーリーラインで紙芝居をつくる
・応用②:1メッセージを会議で使う
・会議ではトップバッターの1メッセージが貴重である
・二番バッター以降は、デビルズアドボケイトをしよう
・1メッセージは、元気玉になる