出版社内容情報
楽天・三菱商事・NTTドコモ・ソフトバンク・三井住友FG、巨大ビジネスを巡る5大経済圏の20年戦史
内容説明
楽天ポイント、Ponta、dポイント、Vポイント、PayPayポイント、五大経済圏の攻防!20年にわたるポイント経済圏の覇権争いの全史を振り返り、ビジネスや企業の命運を握る「超重要エコシステム」の真の姿を浮かび上がらせる。
目次
プロローグ 三木谷浩史へのだまし討ち
第1章 Tポイント誕生
第2章 ポイント経済圏の黎明
第3章 巨大経済圏への難路
第4章 ポイント前夜
第5章 新たな経済圏の胎動
第6章 Tポイントvs楽天
第7章 楽天経済圏の躍進
第8章 五大経済圏の攻防
エピローグ 2強時代の到来
著者等紹介
名古屋和希[ナゴヤカズキ]
1979年東京都生まれ。2004年慶應義塾大学経済学部卒業後、産経新聞社入社。08年に日本経済新聞社に入社し、経済部と企業報道部で中央省庁や金融機関、企業などを取材した。11年の東日本大震災時に特別取材班記者として被災地に半年間駐在。17年に退社し、フリー。20年英カーディフ大学大学院優等修士号(政治コミュニケーション)取得。21年にダイヤモンド編集部に加入し、22年よりダイヤモンド編集部副編集長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
d2bookdd
28
面白かった!ポイントの違い、余り気にしていなかったが、使える店の違いや、取得するデータの違いや、背後に関わる『人』の歴史があることを知り、増々ポイント好きになりそうです!2025/01/26
ロクシェ
26
評価【◎゚】2024年に読んだノンフィクションで個人的1位の本。歴史には日本史、世界史などがあるが、本書では「共通ポイント史」をテレビドラマを観ているような感覚で楽しめる。本書の主人公はTポイントの生みの親であり、楽天ポイントを共通ポイントとして普及させた功労者・笠原和彦氏だ。共通ポイントの歴史を紐解くことで、「TポイントはなぜVポイントに吸収されたのか?」「PayPayはどのようにして生まれたのか?」「ファミマやゼンショーではなぜPontaだけ貯められないのか?」といった疑問の大半が解消することだろう。2024/12/31
よっち
25
Tポイントの生みの親や関係者への徹底取材して、楽天・三菱商事・NTTドコモ・ソフトバンク・三井住友FG、5大経済圏の20年戦史を解き明かした1冊。Tポイント誕生時の楽天との軋轢、慎重論の打破といかに拡大したのか。コンビニ王者の侵攻と挫折、ローソンが立ち上げたPontaによる新たな経済圏。楽天に移り新ポイントを立ち上げたことによる古巣との全面対決。Tポイントとの楽天の攻防、そしてドコモやソフトバンク、三井住友FGの参入まで、今に至るまでの過程にはターニングポイントもたくさんあって、なかなか面白い1冊でした。2024/11/25
キタ
23
いやー、ここ最近のビジネスノンフィクション系ではダントツにおもしろかった。 全て登場される方が、実名で掲載されていて、何人かお会いした方が登場していていたのがリアルでいい。 読んで最後思ったのが、やっぱりビジネスを動かしてるのは「人」ということ。 各業界で、いろんな方々が汗かきながらもがきながら頑張ってるんだよね。いい本でした。しかし、お会いしたことがなかったけど、尊敬してた経営者が実は既に老害化されているのは悲しかった。メディアイメージと実際は違うのね。やはり、自分のモットー「話半分に聞く」ですね。2024/11/09
ossan12345
22
10数年前、ポイントと言えばTポイントだったところから、楽天ポイントとdポイントの二強に収斂されるまで、使っている側はいつの間にかそうなっていたという感じだが、裏ではこのような人間ドラマがあったとは。所詮時々の偉い人の気持ち一つで、「企業ごっご」と言えばそれまでかもしれないが、タイミングひとつで数億円・数兆円というお金の動きが変わってしまう面白さやダイナミズムはあるだろう。ポイントそのものよりも購買データの分析・活用など技術革新的なところが大事なのだと思う。AI化が進展する今後、この分野は益々重要だ。2025/04/16
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