出版社内容情報
日本企業の多くは、戦後の高度経済成長時は商社とともに世界に進出。その後はメーカーが独自に販路を開拓し、90年代までは世界のどこに行っても日本の商品があふれかえっていた。だが時代は進み、実店舗での売上げよりもECでの売上げが上回る時代が到来した。
コロナによって人との接触を減らしたいと考える消費者が増えたことも一因だが、中国におけるEC売上げは、どのカテゴリにおいても2018年比で1.5~2倍近くになっている。アメリカも同様だ。スナック菓子のEC化率はコロナ前20%が、2020年には39%と約2倍にまで上昇した。新興国のアフリカや南アメリカはどうか。インフラとしてのAmazonが苦戦しているなかで、どこと組めばいいのか。いち早く進出する中国企業に後れを取る日本企業。このままでは終われない。
本書は、知っているようで知らない最速で進化する最新の中国のEC動向にとどまらず、アフリカや中南米などの新興国におけるEC事情を紹介する。日本の企業が、中国や米国企業からの遅れを挽回する秘策を提示する。
内容説明
アフリカ・南米・インド・ASEANポストコロナ時代のEC世界覇者は、まだ決まってはいない。日本企業に、チャンスは残されている!EC活用の巧拙がグローバルでの競争力に直結する時代が訪れようとしている。本書は出遅れがちな日系企業に向けてその処方箋を提示するものである。
目次
第1章 デジタル化する消費者
第2章 中国編1 国内EC
第3章 中国編2 越境EC
第4章 ASEAN編
第5章 欧州&北米編
第6章 新興国・地域編
第7章 人材・組織をECシフトする
著者等紹介
重本憲吾[シゲモトケンゴ]
PwCコンサルティング合同会社流通・消費財グループのパートナー。日系消費財企業のグローバル成長を支援するチームのリードを務める。18年以上にわたり、消費財メーカーを中心に、営業・マーケティングを含むバリューチェーン全般に対する経営コンサルティングサービスを提供。ロジックとクリエイティビティを融合させた、改革の担い手である現場社員のエンゲージメントを高める改革アプローチを得意とする。2012年より活動拠点を中国・ASEANに移し、アジアでの日系消費財メーカーの成長を支援するコンサルティングに従事。EC・デジタル強化、新規事業立ち上げ、地方都市での配荷拡大、バックオフィス基盤の再構築など、現地CXOの右腕として数々の変革アジェンダの構想から実行までをサポートしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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