出版社内容情報
「生きるのがヘタな人」に送る、新しい読書案内。すごい人のすごい話より、ダメな人のダメな話を読んでみよう。
内容説明
『しないことリスト』で大人気の著者による、「人生で確実に効いてくる100冊」!
目次
序章 読書で「人生の土台」をつくる(人生を「本当に変えたい」から本を読む;読書で「子どもの視点」を取り戻す ほか)
1章 読書で「ロールモデル」を見つける(自分と同じ「ダメさ」を持った人を見つける;どんな難しいことも「簡単な言葉」で考えることができる ほか)
2章 読書で「世界を動かすルール」を知る(「社会学」は、自己責任論から解き放ってくれる;脳科学が「人間はただのアルゴリズムだ」と教えてくれる ほか)
3章 読書で「日常の暮らし」をひっくり返す(小説が「何も起こらない日常の尊さ」を教えてくれる;豪華な食事より「普通の食事」について語ったほうがリアル ほか)
4章 読書で「自分のこと」を誰よりも知る(「人生を振り返る時間」をつくる;自分の情けない部分を「私小説」のように書く ほか)
著者等紹介
pha[PHA]
1978年生まれ。大阪府出身。京都大学総合人間学部を24歳で卒業し、25歳で就職。できるだけ働きたくなくて社内ニートになるものの、28歳のときにツイッターとプログラミングに出合った衝撃で会社を辞めて上京。以来、毎日ふらふらと暮らしている。シェアハウス「ギークハウス」発起人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kou
81
著者の視点と感性が面白く、読むのが止められなかった。1冊の本の中から、ここまで感じ取れるのは凄いと思う。この本を読むと、自身がいかに読書で成り立ってきたかが分かる。紹介されてる本は、どれも興味深く、いつか順番に読んでみたい。2022/02/02
ロクシェ
50
評価【◎】京大卒・元"日本一有名なニート"の著者による「意識低い系」の自己啓発&読書術本。「人生に疲れている人」や「意識高い系の本が苦手な人」が気負わず読める読書術本というのは意外に少ないです。もしここに該当する方なら、淡々とした文体で本質を突いたTipsが豊富な本書にはきっと響く部分が多いはず。「自己責任は50%」のくだりにありましたが、東大生のうち"親の年収=900万円以上"が65%以上もいる事実に驚きました。著者の紹介本にはユニークな視点で選んだものが多く、読みたい本が一気に増えてうれしい悲鳴です。2022/11/02
やっちゃん
44
この人の本は自己啓発なんだけど「意識低い系」なんですよね。頑張らなくていい、みんなと違っていいを理屈で説明してくれる。(かなり無理筋もあるが)漫画も多く紹介されていて興味深い。キン肉マン以外も読まないとな。2023/10/06
がみ
32
古今東西様々なジャンルの名著がphaさんの言葉を通して魅力的に語られる。同著『しないことリスト』や『夜のこと』、『どこでもいいからどこかへ行きたい』や『がんばらない練習』などでどこか牧歌的で肩の力を抜いて語られる言葉の背景には、本著で紹介されているような膨大な読書量と共に自らの水に合った質の良い読書があることが伺い知れる。 ──まったく自分とかけ離れている本は、読んでも面白くない。本を読んで面白いと感じるときは、その本の中に自分と重なり合う部分があったときだ。読書というのは、自分の中を覗き込む行為なのだ。2021/11/25
chie
26
数あるメディアの中から本を読むことを推奨しているのを目にすると、たまに、宗教か? と思ってしまう時がある。でも、やっぱり、本はいいと思う。本書も読んで良かった。今という時代の変なところを、ちゃんと見抜いているところとか、マイペースを大事にしていることが伝わってきて、戦っている様には思えないところ。でも戦っているんだろうなぁ、と思ってしまう。穂村弘の『世界音痴』に嫉妬してしまったという著者だが、この『人生の土台となる読書』も、本好きの人にとって嫉妬本となること請け合い。2021/11/27