出版社内容情報
モヤモヤとした違和感を全部言葉にすると? 『82年生まれ、キム・ジヨン』を生んだ韓国発、「これからの世代」の必読書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
香菜子(かなこ・Kanako)
20
フェミニストってわけじゃないけど、どこか感じる違和感について──言葉にならないモヤモヤを1つ1つ「全部」整理してみた。パク・ウンジ先生の著書。フェミニストってわけじゃないけどどこか違和感を感じる人は少なくないはず。フェミニストってわけじゃないけどどこか違和感を感じる人の代表としてパク・ウンジ先生が代弁してくれているのかもしれない。フェミニストってわけじゃないけどどこか違和感を感じる、フェミニストってわけじゃないけど言葉にならないモヤモヤがある。そういう人が読むときっとすっきりする。2022/08/05
ひかり
17
再読しました!「うちの弟に差別は良くないことだよねー」って言ったら、「変わらないんだからみんな差別は別にあってもいいんだよ」って言われたり、おばさんに痴漢の話をしたら「痴女もいるじゃん」と言われたので統計では約90%以上は男性って結果出てるよ。って言ったらゴニョゴニョいってました。黒人差別にはみんなNOを言うのに対象が女性になるだけで軽く雑に扱われるのは不愉快だよ。自分や身近な人が酷い目にあわないと分かんないんだろうね。2022/07/11
かめぴ
12
そう…ってわけではない、でもまだまだ残る男尊女卑な価値観は生き辛い。仕事にしろ家事育児にしろ違和感はどこにでもある。著者の夫なる人は、それでも理解しようとしてくれてるとこはいいなと単純に思う。女性のみのお茶当番が未だ残る会社で、一体いつになったら…なんて思う昼下がり。2021/12/04
ひめひめひめひめ
5
私自身、自分のことをフェミニストと宣言することにずっと抵抗があった。私はフェミニストだと断言する友人がカッコよくて憧れる一方、そこまで完全に理解していないし何かを強く主張したいわけでもないからフェミニストを名乗るには未熟すぎると常に感じていた。そんな気持ちを代弁するかのような本に出会って、長年のモヤモヤがやっと晴れたような気がする。私も筆者と同じく「自分の平凡でかけがえのない日常」のためにフェミニズムを必要としている。それでもいいんだと言ってもらえたような気がしてちょっと前に進めたように思う。2021/04/24
ykfji
3
フェミニズムを匂わせると攻撃をされるイメージがすごくあって、関心はあるもののフェミニストを自称するのは出来る限り遠ざけて、名乗りたくないものだった。 けれど読んでみると、フェミニズムはもっと日常に根深く染み込んだ価値観が、女性というだけで苦しむことが、なくなるよう求めるという生存権の獲得なのだと思った。 わたしにとってのフェミニズムの主張は必ずしもデモではなく、もっとささやかで日常のなかのものだと思った。世界は簡単に変わってくれなくとも、身近な人間に少しでも理解して欲しいと思うことの何が問題なのだ。2021/04/30