内容説明
10人が集団をつくっても、6~7人分の能力しか発揮できない。どうすれば15人分の能力を出せるのか。それが“分業”の原理原則である。日本初、多店舗経営における組織分業のあり方を徹底解説。
目次
第1章 チェーンストアの組織管理の意味
第2章 分業の原則
第3章 組織の動かし方原則
第4章 チェーンストアのスペシャリストの任務と職務
第5章 組織の開発
第6章 チェーンストアの労働環境の実態と改革手法
第7章 トップ・マネジメントの役割
附録資料
著者等紹介
渥美俊一[アツミシュンイチ]
日本リテイリングセンター・チーフコンサルタント。チェーンストア産業づくりの研究団体ペガサスクラブ主宰者。1926年(大正15年)生まれ。旧制官立第一高等学校を経て、1952年東京大学法学部卒業。同年読売新聞社入社。横浜支局で経済事件担当記者、経営技術担当記者を経て、1958年から1967年まで東京本社で「商店のページ」担当主任記者。1963年チェーンストア経営専門コンサルタント機関として日本リテイリングセンターを設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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白きゅま
8
10人が集団を作っても、6~7人分の能力しか発揮出来ない。どうしたら15人分の能力を出せるかを記したのが本書である!残念ながら、流通業では、組織論というものが、欠落しており、この組織論の肝となるのが「分業のあり方」である。本書を読むと、日本では、まだまだ強固な組織を持ったチェーンストアが、存在しないことが解ると同時に、我社もまだまだ成長途中であることを知らされる!2013/02/04
OjohmbonX
4
サイゼリヤ正垣泰彦やニトリ似鳥昭雄ら創業者が、渥美俊一のサロンメンバーで、渥美のチェーンストア理論により国内最大手になったという話を正垣の著書で知って渥美の理論書を読もうと思った。自分が大手製造業に勤めていて、「小売業だとそんな基本ができてないの」と驚く内容も多々あって、しかしこれは小売業で数店舗→数百店舗と組織拡大が早いために、規模-組織体制をリンクさせる難しさに由来するのかもしれない。体系的・普遍的に整理された理論書だが実践は困難で、実践できた会社が規模を適切に拡大できるのだろうと感じた。2022/04/03
msugimo
2
組織のあり方・分業について勉強出来た本。これだけが全てだとは思わないが、組織の良し悪しが会社が低迷し続ける原因の一端であることは間違いない。組織の上層部がこのことを知らないことが大問題。勉強って大事だなと理論と実務上で痛感した一冊。2014/03/02
Shohei Ito
1
職場で渡された一冊。チェーンストア経営を行う上での基礎的なことが書かれています。 後半の人事やトップマネジメントのところは、管理職が読むところな気がします。ですが前半の組織論や役割は、知らないことや「ホントは、そういうことをやらないといけないのね」という気づきがありました。 「組織論を持つことで、人類は2つの新しい可能性を手にすることができた。第一は、ばらばらに判断し行動する人々の能力を結集し、共通の目的に向かわせることである。・・・第二に、個人では獲得することができない能力を得たことである」(本書より)2016/11/06
グリーン✵ドラゴン
0
この話は理想としか言えないような気がする。 日本の流通ではこれをするには分母が小さすぎ、圧倒的になること悪だろうし、海外に進出してからでしょう・・ ただ一つ 大いに参考になったのは少しでも完全にこだわることですね。2013/06/10