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出版社内容情報
世界中で地球温暖化対策に乗り出し、日本では2050年までに温室効果ガスの排出をゼロにする「カーボンニュートラル」が目標として掲げられることとなった。
しかし「産業のコメ」とも呼ばれる半導体を製造する際、地球温暖化を引き起こす有害なガスを排出することはあまり知られていない。
カーボンニュートラルを達成するために産業界はどのような取り組みを行うべきなのか。有害なガスを処理する装置で「産業のコメ」の生産を支え、地球温暖化ガスの無害化で地球環境に貢献しているグローバルニッチ企業の創設者が50年後、100年後の地球を考えるきっかけを与える。
第1章は本書の入り口として、カーボンニュートラルの概要を説明し、地球温暖化のメカニズムと影響、温室効果ガスについて解説。その上で、除害装置メーカーとしてのカンケンテクノの社会的役割を読者に伝える。
第2章では著者とカンケンテクノの歩みをたどる。高度経済成長期の大気汚染問題、半導体産業の黄金時代、地球環境問題が叫ばれる21世紀以降など、折々の時代の要請に応じて、グローバルニッチの地位を確立するまでを描く。
カンケンテクノは、創業当初から扱いやすい電気式の排ガス除害装置を提供。地球環境はもちろん、顧客の使いやすさにも配慮したものづくりを行ってきた。どのような商品で産業や環境に貢献してきたかを第3章で紹介する。
第4章で2050年のカーボンニュートラル社会実現に向け、取り組むべき課題を提言。産業の電化、再エネ、ガソリン車の廃止、グリーン成長戦略、ESGなどカンケンテクノの方向性に近いトピックを紹介。持続可能な社会の実現に向け、産業界全体で取り組みを進める必要があることを強調する。当然、カンケンテクノの使命についても触れる。また、次世代を担う若者に対する著者のメッセージを掲載する。
内容説明
脱炭素社会を本気で考えるための1冊。環境を守る装置をつくるために、排ガスを出してしまっては意味がない。真の意味のカーボンニュートラルを考えるカンケンテクノが、私たちの環境保全への意識を改革する!
目次
第1章 広い地球の小さな大気―カンケンテクノの社会的役割(世界規模で実現をめざすカーボンニュートラル;温暖化のメカニズムを知る ほか)
第2章 環境分野のグローバルニッチへの道程―カンケンテクノの歩み(ガスの無害化事業の萌芽;ガスの無害化に取り組む高度経済成長期 ほか)
第3章 カーボンニュートラルに貢献するものづくり―カンケンテクノの無害化技術(カーボンニュートラルに貢献するものづくり;CO2を排出しない電気式 ほか)
第4章 カーボンニュートラル社会に向けた展望―未来へのメッセージ(持続可能な社会とは;今後、産業界で取り組むべきこととは ほか)
著者等紹介
今村啓志[イマムラヒロシ]
カンケンテクノ株式会社相談役。1936年、山口県生まれ。山口県立山口高等学校卒、1960年、大阪府立大学工学部を卒業後、工業炉メーカーに入社し、環境設備の設計や製造など大気処理事業に従事。大気処理の経験を生かし日本一厳しい大気環境基準に対応できる設備を開発するため、1978年に関西研熱工業(現・カンケンテクノ)を起業。産業界で排出される有害ガスや温室効果ガスの浄化、無害化装置の開発、社業発展に尽力。国内の他に海外では7拠点を展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。