出版社内容情報
「工法革命」により、世界の建設を変える株式会社技研製作所。本書は、建設業界の既成概念を打破する「地球を掴む」技術を利用した無振動・無騒音杭打機「サイレントパイラー」の開発を中心とする同社の歴史と著者・北村氏が考える建設業界の現状と当面の課題、将来的な建設の「あるべき姿」について、著したものである。
内容説明
建設を科学し、既成概念を打破する。旧態依然とした建設業界に革命を起こす、GIKENグループの挑戦。
目次
序章 建設工事のあるべき姿
第1章 地球を掴む―地球以上に強いものはない
第2章 たどり着いた場所がスタート地点
第3章 地盤に科学のメスを入れる
第4章 企業に天井をつくらない
終章 大地に銘を打て
著者等紹介
北村精男[キタムラアキオ]
高知県香南市赤岡町生まれ。高校卒業後、高知市の建設機械レンタルと機械施工会社に8年勤める。1967(昭和42)年に株式会社技研製作所の前身となる高知技研コンサルタントを創業。1975(昭和50)年に無公害杭打ち機「サイレントパイラー」(圧入機)を発明。全国圧入協会(JPA)、国際圧入学会(IPA)を創設し、一般社団法人高知県発明協会会長や一般社団法人高知県工業会会長などの公職を歴任。2002(平成14)年に紫綬褒章、2011(平成23)年には旭日小綬章(発明功労)を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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葉
4
建設業界におけるインプラント工法(杭材を圧入して連続壁を構築する工法)と従来の工法では原理的に全くことなるという説明がある。現代の技術の発達やデータ管理化された世の中では、以前まで可視化できていなかったものが紐解かれ、新しい工法が生み出される。規制概念を打破するようなインプラント堤防は、文化面や環境面及び安全面で評価MAXで、欠点のない堤防に思える一面もある。回転切削圧入機のジャイロパイラーを用いたジャイロプレス工法は一度間近でみてみたい。イノベーションは国際競争力を高めるための必須項目だ。2018/02/21
盲点
1
地元企業の社長が出版した本。旧態依然とした建設業界に対して科学の力をもって独自の工法の優位性を証明していこうとする気概に感銘。2019/06/18
えび
0
いただいたのでせっかくだから読んでみようと読んだらとても胸の熱くなる本だった。アイデアと、自分のアイデアを信じて諦めない力が凄い。 最後には「建設業界に人手は要らない」という今までに聞いたこともない持論まで。しかし「今でも昔ながらの工法を変えようとしないから右往左往している」「人を使わずにできる業界へ転換していかなければならない」という理由を聞くと確かに…と思わざるを得なかった。保守的な業界の中でどれだけ先見性を持った異端児だったのか…本当に凄いと思った。2024/12/02