賢い人ほど騙される―心と脳に仕掛けられた「落とし穴」のすべて

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  • サイズ B6判/ページ数 363p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784478068861
  • NDC分類 007.3
  • Cコード C0030

出版社内容情報

プロローグ――“ウサギの巣穴”に落ちる
第1章 陰謀論の時代――古代ローマからソーシャルメディアへ
第2章 陰謀論が引き起こす重すぎる「害」――ヒトラーの虐殺から反ワクチンまで
第3章 陰謀論にハマった人の思考回路――6つのスタイル
第4章 私たちはなぜこんなにも「陰謀好き」なのか?――信じる人の言い分
第5章 「誰」が陰謀論にハマるのか?――日常に潜む妄想の罠
第6章 知りたがりの心が“知識”に酔うとき――賢い人ほど騙される理由
第7章 神話とそっくりな陰謀論――ストーリーの力が心を曇らせる
第8章 偶然の一致に耐えられない――点と点をつなぎたがる心
第9章 「意図探知機」と化す人々――こうして動機すらでっち上げられる
第10章 脳の気まぐれ「比例バイアス」――真実がときに不人気となるわけ
第11章 心はいつも「結果ありき」――「確証バイアス」で歪められる証拠
エピローグ――人間だけが持つ「心」の陰で
謝辞――「誰」がこの本を書かせたのか?
図版出典と許諾
参考文献と注記

内容説明

秘密結社イルミナティ、ケネディ暗殺の“真相”、アポロ月面着陸疑惑、反ワクチン運動、911の“真犯人”探し…人はなぜありえない陰謀論を信じ、フェイクニュースを鵜呑みにしてしまうのか?頭脳明晰で知的な人ほど落とし穴にハマるそのわけを、10年以上陰謀論を研究する心理学者が解き明かす。

目次

第1章 陰謀論の時代―古代ローマからソーシャルメディアへ
第2章 陰謀論が引き起こす重すぎる「害」―ヒトラーの虐殺から反ワクチンまで
第3章 陰謀論にハマった人の思考回路―6つのスタイル
第4章 私たちはなぜこんなにも「陰謀好き」なのか?―信じる人の言い分
第5章 「誰」が陰謀論にハマるのか?―日常に潜む妄想の罠
第6章 知りたがりの心が“知識”に酔うとき―賢い人ほど騙される理由
第7章 神話とそっくりな陰謀論―ストーリーの力が心を曇らせる
第8章 偶然の一致に耐えられない―点と点をつなぎたがる心
第9章 「意図探知機」と化す人々―こうして動機すらでっち上げられる
第10章 脳の気まぐれ「比例バイアス」―真実がときに不人気となるわけ
第11章 心はいつも「結果ありき」―「確証バイアス」で歪められる証拠

著者等紹介

ブラザートン,ロブ[ブラザートン,ロブ] [Brotherton,Rob]
ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジ客員研究員。「The Skeptic Magazine」誌のアシスタント・エディター。現在ニューヨーク市在住

中村千波[ナカムラチナミ]
翻訳者。慶應義塾大学理工学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

南北

45
「陰謀論」を心理学的な側面から分析した本です。専門家でも素人でも「陰謀論」を信じる人は後を絶ちません。偶然を偶然として受けいけられなかったり、自分がほしいと思う「証拠」だけを集めてしまうことが原因のようです。結果から原因を短絡的に求めてしまうのはとても危険なことですが、人間は「陰謀論」から逃れられないのでしょうね。2020/11/20

zag2

29
標題とはちょっとイメージが違って陰謀論をめぐっての話でした。陰謀論を信じてしまうのは、私たち自身の脳の癖によるもの。妄想にふけると陰謀論に陥りやすいが、誰でも多かれ少なかれ妄想するものであるため、多くの人は陰謀論に少し懐疑的であるものの完全に切り捨てようとはしない。説明できないことを説明したいという欲求も、皆が多少なりとも持っているが、これも陰謀論に繋がりやすい。といったこと。自分の直感を注意深く調べて、なぜ自分がそう考えるのかを自問することが、陰謀論に陥らないためにも重要と主張しています。2022/03/15

チャー

12
不思議な事象や怪しい一大事件の裏には何かしらの陰謀があるのではないか。本書ではそういった陰謀説を多数取り上げ、それらが醸造された経緯と、何故そのようなことが起こるのかを言及している。人は尤もらしい理由をつけたがり、全く別の事柄を無理やり結びつけようとするきらいがある。間違った説も一度広がってしまうと最早それが当然と思われ、例え誤りだとわかったとしても覆すには多大な労力と時間が必要となる。どちらかといえば、噂や説そのものよりも、それを信じ切って行動してしまう人の行動に悲劇が生まれるのではないかと感じた。2020/10/17

tama

8
図書館本 おススメ本として陳列してあった。本文に「賢い人」が騙されるとは書いてない。これは、この本を見掛けた人が「うん。やっぱり私は賢いんだ」と安心するよう仕組んだ出版社の陰謀だな。ワクチン陰謀って種痘の頃からあってコロナのと中身は大して変わってないのね。しかし、この図書館に「3・11は神による日本への鉄槌なのか、あるいは自然現象に見せかけた脅迫・戦争なのか? 東日本大震災が、日本経済を乗っ取るために外国のテロリスト集団が起こした人工地震である証拠を示す。」という中身の本があるの衝撃だわ―。2021/11/12

ecuas

5
陰謀論を信じるのは理解しづらい現実と違い単純だから。世界を白か黒で判断し負け犬の立場で自らを英雄視し物語に酔い痴れる。起こること全て誰かが意図したとする意図性バイアス、大きな結果には大きな原因があると思う比例バイアス、自分が正しいと証明したがる確証バイアス、無意味な情報から関連を見出すアポフェニア、過ちを正されると逆に自説に固執するバックファイア効果。それらが頑丈な盾となり陰謀論的思考は決して矯正されない。「そうだ」を集めず「違う」を探さない限りウサギの巣穴からは抜けられない。陰謀論は人を見極める試金石。2021/05/18

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