出版社内容情報
リーダー盛田昭夫の哲学と生き方を解明し、次代の指針を提示する。
目次
日本が生んだグローバル・リーダー
第1部(邂逅;手考足思;覚醒;確信)
第2部(弩弓の勢い;起死回生のメカニズム;スーパーCFO;ボーン・グローバル企業)
第3部(タイムシフト;自家中毒;禊)
第4部(技術のカン・市場のツボ;シロウトの本気力;三大M&A)
第5部(グローバル・リーダー;最後のメッセージ;その後のソニー)
著者等紹介
森健二[モリケンジ]
大阪生まれ。同志社大学法学部卒業後、ダイヤモンド社に入社。『週刊ダイヤモンド』誌の記者として、商社、食品、流通、金融、エレクトロニクスなどを担当した後、同誌の副編集長として経営問題をカバー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
toshi
10
「世界初」の製品を次々と出していくソニーはエンジニアの私にとっては憧れのブランドであった(過去形と言うところが寂しいけど・・・)。 その製品群の開発ストーリとして盛田昭夫(及び井深大)関係の本は何冊も読んできたけれど、この本は経営者としての盛田にスポットを当てて書かれたもの。 個人的には開発物語の方がずっと楽しいけれど、この本もなかなか興味深く読めた。 経営者としても実績のあった盛田の姿が膨大な文献から描き出されており、彼の魅力的な別の一面を知ることができた。 彼亡き後のソニーの凋落が読んでいて辛い。2016/05/28
ふぁの
7
ソニー創業者「世界のモリタ」こと盛田昭夫を中心に、ソニーの誕生から現在までを記した1冊。先見性に富んだ企業であり、当時の私は新しいウォークマンが出るたびにワクワクしていた。なぜこれだけ面白い製品が出せるのか、この本を読んで納得した。当時の興奮をまた味わいたい、イノベーションあふれる素晴らしい製品を待っています。2022/07/03
つー
4
本書の前半部は、井深・盛田両創業者の稀有な先見性により、異次元の革新を生み出し続けたソニーの誕生から飛躍までが溢れんばかりの熱量で描かれており、抜群に面白い。翻って、中盤のベータマックスの失敗あたり以降は社内の混乱や新事業立上げ経緯等の細かな説明に紙面が多く割かれ、盛田昭夫の評伝からフォーカスがぼやけた印象も持った。また、記述の反復や時系列の遡行が多く、本書を読み進める勢いが削がれている感もある。いずれにせよ、筆者のソニーへの思い入れがよく伝わってくる力作である。2020/06/08
とし
2
格が違う、考え方や成してきたことが段違い。 平成生まれの私はソニーと言えばウォークマン、アップルになれなかった会社、今は他の大手電機メーカーよりは頑張っているものの何屋さんかよく分からない会社、という印象だったが、創業からバブル辺りまでの先進性には頭が下がる。 盛田さん程のビジネスマン、国際人は今の日本にもいないのではないか。 自由闊達にして愉快なる理想の会社 決まった仕事を、決まったようにやるということは時代遅れ don't trust anybody 無難なサラリーマンから意欲のあるビジネスマンへ2022/01/22
doji
1
かなりの力作。ケヴィン・ケリーのテクニウムやギブソンのアフォーダンスなど、さまざまなリファレンスを用いながら評伝としての読み応えは抜群。リーダーシップとはなにかという、あらゆることがらのバランスの保ち方を、盛田昭夫の生き方を通して示すような一冊。2020/02/15