内容説明
日本企業が捨ててしまった大事なものとは…。ゴールドラット博士のインタビュー、講演で語られたフレーズ、論文、そして『ザ・ゴール』をはじめとする著作から、ものごとの本質を鋭く衝いた「至言」の数々を一冊に。そこから、日本企業が捨ててしまった大事なものが浮かび上がってくる。日本未発表のゴールドラット博士による「TOC概論」も収録。
目次
1 言行編(なぜ、私は『ザ・ゴール』の邦訳を許可しなかったのか;効率を正しく追求すれば、むしろリストラの必要はなくなる;繁栄し続ける企業には「調和」がある;適者生存―少量かつ高頻度の受注に即時対応できるリアルタイムの生産体制を構築せよ;直伝 ゴールドラット博士の20の教え)
2 論文・著作編(TOCとは何か―ゴールドラット博士のTOC概論;巨人の肩の上に立って―ヘンリー・フォードと大野耐一の生産革新;フォードに学び、フォードを超えた男―大野耐一の挑戦;『ザ・ゴール』シリーズ翻訳者が厳選 あなたの常識が覆る50の「至言」)
著者等紹介
ゴールドラット,ラミ[ゴールドラット,ラミ]
ゴールドラット・コンサルティングCEO(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨクト
20
「ザ・ゴール」の総集編的な本。元が小説ビジネス本なので、それはそれで理解がしやすいが、名言集・対談集として本書はさらに認識しやすい。TOCは製造業やビジネスを超えて、日常的に役に立つ思考プロセスとなる。ゴールドラット氏の声が詰まった本。2014/12/23
黒頭巾ちゃん
16
【筆者の総集編】興味深かったのが、「誠実に働いた社員をレイオフすることは、非効率的」→決断をした経営層こそレイオフするべき!「コスト削減ではなく、利益を上げるために売り上げを上げる」→やたらに人件費を削減しても継続的な業績は上がらない!在庫を資産と考え、売る工夫をせよ(^_^)/「ボトルネックひとつを強めるのではなく全体で効率を上げる」→ある個所にITを入れても、コスト削減等の効果が出なければ木を見て森を見ず!日本の和こそあるべき姿だとしています。逆に和(調和)を殺す目的のものは排除すべきですね。2015/05/13
ふろんた2.0
10
ゴールドラット氏の著作のおさらい本。2014/05/29
Ryo Suenaga
6
前職時代、入社3年目で学もない、経験もない若造だった僕は「会社を変えたい」「他社にはないよりよいサービスを作りたい」と思いだから、日々過ごしておりました。 けれども想いだけでは、業績は上向かず、結局なにも残せず、出来ないまま転職したわけですが… そんな悶々としていたあの頃を思い出しながら、本屋の棚で見つけた1冊。 まさに「至言」の数々に、やり残したことをやり直せるチャンスがある20代の時に出逢えて、本当によかったと思いました。 ぜひ経営者、管理職はじめ、僕と同じ世代の皆さんにも読んで欲しい2014/02/05
牧神の午後
4
ふと思えば、ゴールドラット博士関連の本は半分ほどしか読んでなくって。ただ、スループット会計や思考ダイアグラムといった彼の考えは、すでに古典となった教養のレベルでもあるので、書いている内容が理解できない、ということはない。そして、彼の信念である人は善良であるということ、矛盾は取り除けること、そして人の前進の可能性への信頼は読者を勇気づける者だと思う。でも、その一方で、イスラエル・パレスチナのような複雑で解決出来るのか?という矛盾も現実は多いのだけれども(爆)2014/08/09
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