内容説明
なぜ、優秀な人材が「教師」を就職先に選ぶのか?ベンチャー志望、キャリアに悩む若者から、教育関係者、人材育成担当者、チームリーダー、そして親にも読んで欲しい、新しい「働き方」と「成長できるしくみ」。
目次
第1章 TFAは、なぜ、グーグル、ディズニーよりも就職先として人気なのか
第2章 なりたい職業は「教師」
第3章 教育現場の「理想」と「現実」
第4章 体育教師、ハーバードへ留学する
第5章 挫折と再出発
第6章 教育界でのイノベーションを目指す
第7章 組織を動かすための戦略とノウハウ
最終章 夢を持つことから、すべてが始まる!
著者等紹介
松田悠介[マツダユウスケ]
全米で就職ランキング第1位になったティーチ・フォー・アメリカ(TFA)の日本版「ティーチ・フォー・ジャパン(TFJ)」創設代表者。大学卒業後、体育科教諭として中学校に勤務。体育を英語で教えるSports Englishのカリキュラムを立案。その後、千葉県市川市教育委員会教育政策課分析官を経て、ハーバード教育大学院修士課程(教育リーダーシップ専攻)へ進学し、修士号を取得。卒業後、外資系コンサルティングファームPricewaterhouseCoopersにて人材戦略に従事し、2010年7月に退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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anco
16
日本の教育システムは50年前とほとんど変わっていない。これでは近年求められている課題解決能力やリーダーシップなどを育むことは極めて難しい。日本の子供たちは物質的、環境的に恵まれているのに、夢や希望を持っていない。夢に向かって本気で努力することで、目標を達成するために必要な力が鍛えられ、またその力は次の機会でも発揮できる。学校の現場には子どもと向き合い、半歩先を照らしてあげられるような教員が必要という思いから教員になることを志し、そしてTFJを立ち上げるまでの著者の体験談と思いが語られていました。 2016/09/02
ヨータン
16
NPO法人ティーチフォーアメリカがアメリカの大学生の人気就職先ランキング1位とは驚き。日本でも教育格差が広がるにつれて、こういう組織がますます必要になり、著者のように日本の教育を変えたいという情熱をもった人がたくさん出てくるのかなと思いました。2016/04/18
速読おやじ
9
今年の100冊目はとても熱い本でした。Teach for Japanの代表松田氏の著書。僕がTFJを知ったのが一年前で、今もささやかな寄付を続けています。その後も講演会行ったり、スタッフや理事の方とも個人的に話をさせて頂く機会がありました。この活動は素晴らしい!必ず社会にインパクトを与えらえる!と興奮した思いがあります。僕も今、同じような理念を持つNPOのお手伝いをしています。本気で夢に向かって努力すれば、目標を達成できる「夢力」がつく。よし、僕も夢力を持とう!そして子供達にも夢力持たせよう!2013/06/24
かなすぎ@ベンチャー企業取締役CTO
8
身近な経営者とか起業家みてておもったことと、この松田さんの特徴が一致してる。それは、圧倒的に熱量が高いってことと、行動力が桁違いっていうこと。TFJという寄付を中心に成り立たせているような組織をつくるにあたって、困難なことは山程あるはずで、その困難を乗り越えるためには、圧倒的な熱量がないと、辛すぎてやめてしまうんだろうな。興味もったのは、本家のTFAがどうやってGoogleとかよりも人気のあるっていうブランドを獲得できたのか。2020/08/05
の
4
今まさに現場で働いているので、筆者が言っていることがよーくわかる。現場だけで解決できる問題でもない。現場では対症療法しかできない。一人でも多く納税できる成人にするためには制度的な支援も必要だ。2014/02/26