内容説明
もはや病気ではない。最強最悪のビジネスモデルである。iPhone、フラペチーノ、危険ドラッグ、お酒、フェイスブック、アングリーバード、オンラインポルノ…私たちは、なぜこうも簡単に「病みつき」になるのか?元アルコール依存症のライターが、人間の意志の弱さにつけ込むテクノロジーとビジネスの共犯関係に迫る!
目次
第1章 社会は私たちを「廃人」にしたがっている―iPhoneいじりと甘すぎるスイーツに見る病みつきビジネス
第2章 依存症は本当に“病気”なのか?―環境次第でだれもが「依存者」になりうる社会
第3章 なぜ自分を破滅に導く習慣をやめられないのか?―病みつきビジネスが利用している脳の仕組み
第4章 お買い物とヘロインとお酒の共通点とは?―自由市場と依存の関係は18世紀ロンドンで始まった
第5章 スイーツはもはやコカインだ!―スタバの「フラペチーノ」に仕込まれた巧妙な戦略
第6章 どこに行っても安く、大量に酒が手に入る世界で―社会をアルコール漬けにするメーカーと販売網
第7章 処方箋薬がこれほどいい加減とは!―合法的なおクスリでもじゅうぶントベる
第8章 ゲームという新時代のギャンブル―合言葉は「ユーザーを永遠のキャッシュマシンに!」
第9章 「無料ポルノ革命」の衝撃―最新テクノロジーを最大限に活かす無秩序な業界とその餌食たち
第10章 われらを誘惑から救いたまえ―依存の「解毒」ですら商売になる時代で
著者等紹介
トンプソン,デイミアン[トンプソン,デイミアン] [Thompson,Damian]
1962年、英国レディング生まれ。オックスフォード大学を卒業した後、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)で博士号取得(宗教社会学)。元『カソリック・ヘラルド』紙編集長。現在は『デイリー・テレグラフ』紙のレギュラーライター、およびテレグラフ・メディアグループの敏腕ブログエディター。18歳から32歳までアルコール依存症に陥っていたが、以来、20年間にわたって禁酒している
中里京子[ナカザトキョウコ]
翻訳家。1955年、東京生まれ。早稲田大学教育学部社会科卒業。20年以上実務翻訳に携わった後、出版翻訳の世界に。不妊・生殖補助医療に関する国際学会の事務局も担当している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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