内容説明
簡潔、明瞭、理論の土台を徹底して身につけるために、シンプルさを追求した新しい教科書。ファイナンス系資格試験にも対応。
目次
第1部 評価の理論(キャッシュフローの現在価値と将来価値;評価の基本原理;債券の評価;株式の評価;企業価値の評価;企業の設備投資決定;企業の資本構成と企業価値)
第2部 リスクとリターンの理論(数列とその和;微分の基礎知識;債券投資の理論;確率変数の基礎知識;ポートフォリオ理論;資本資産評価モデル)
著者等紹介
手嶋宣之[テシマノブユキ]
専修大学商学部教授。1961年愛知県生まれ。1985年東京大学法学部卒業。1993年マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院修了。2001年横浜市立大学大学院経営学研究科博士後期課程修了、経営学博士。東京銀行、NEC総研、専修大学商学部専任講師・准教授を経て、2009年4月より現職。平成21、22、23年公認会計士試験試験委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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masabi
9
【概要】ファイナンスの基本を手を動かして学ぶ。【感想】将来のキャッシュフローを割引率で割るという基本を債券、株式、企業とその対象を拡張し、最後にポートフォリオのリスクとリターンの算出まで行う。確認問題も解いたが後半の三章は青息吐息だった。微分、確率、統計はテキストとネットを参考にしたが、章と解答ページの往復になった。ギャンブル的な市場に数学を導入することでリスクとリターンの把握が厳密になり、金融業界に数理系研究者やクオンツが席巻したのもさもありなん。図書館で借りたが手元に置いておきたい。2020/10/17
こーすけ
1
フリーキャッシュフローの現在価値の考え方を元に、株式や企業の価値の考え方を説明してあります。その上で、企業の資本構成(負債と資本の割合)の最適化までふれてあります。説明が丁寧で分かりやすいですし、本の後ろ半分は数列、微分、確率の教科書になっていて、数学的な理解とも結び付けられるでしょう。ただ、入門編とありますが、ずぶの素人では難しいです。例えば、6章の設備投資の意思決定は工業簿記一級のレベルです。会計の知識のあるファイナンス素人向け、といえるかもしれません。2011/09/28
Co-bird
0
網羅性は欠けるが、その他の点では入門書として優秀。数学の基本にも言及し、これ一冊でファイナンスのさわりは問題なく学べる。2011/12/28
horihorio
0
理論のエッセンスを理解させるために、ここまで書く内容を絞り切った事に驚き。初心者に説明する際の種本に使えるかな、と。2011/11/05
Hisako Mi
0
本ではなく、教科書といったほうがいい。2011/08/10