内容説明
東大に入るよりも、政治家や官僚になるよりも難関にして狭き門!年に十二人しか選ばれない「ドラフト1位」の栄光。それは野球人にとって、人生の誇りか、足枷か。ドラフト後の人生を活写する渾身のスポーツ・ノンフィクション。
目次
序章 ドラフト一位とは何だったのか まえがきにかえて 「第一回選択希望選手」言行録
第1章 選手として、スコアラーとして、コーチとして、そしてスカウトとして 四十年余の野球人生を一球団に捧げた昔気質とドラフト一位の矜持―66年・大洋ホエールズ一位指名松岡功祐の場合
第2章 ドラフト拒否、暴漢の襲撃、三角トレード、突然の視力低下、養父からの引退勧告… されど、我が青春に悔いなし 東京六大学のスターの激動の五〇年―69年・大洋ホエールズ一位指名荒川堯の場合
第3章 今も輝く、ルーキーイヤーに年間二二勝の偉業 「社会人野球」育ちの名投手が、現役引退後に思い知ったドラフト一位の重さ―78年・広島東洋カープ一位指名、79年・日本ハムファイターズ一位指名木田勇の場合
第4章 二浪から大学中退。非・野球エリートが手に入れた栄光 球界無名の快男児、寝業師・根本陸夫と出会う―86年・西武ライオンズ一位指名森山良二の場合
第5章 一〇年目の初勝利。二度の戦力外通告 逆指名一位男の生々流転―94年・西武ライオンズ一位指名富岡久貴の場合
第6章 球史に残る延長一七回の熱き夏のゲーム PL学園vs松坂大輔!甲子園伝説の死闘を経てもうひとりのドラフト一位は生まれた―99年・横浜ベイスターズ一位指名田中一徳の場合
著者等紹介
横尾弘一[ヨコオヒロカズ]
ベースボール・ジャーナリスト。1965年、東京生まれ。立教高校時代は、硬式野球部に所属。立教大学卒業後、出版社を経て、99年よりフルタイムのフリーランスライターに。日本のアマチュア&プロ野球から、メジャーリーグまで、年間250試合以上の試合を取材。社会人野球情報誌『グランドスラム』の編集や『プロ野球全選手写真名鑑』の執筆など、数多の野球関連発行物の編集・執筆活動に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。