目次
第1章 情報軽視が組織を崩壊させる―作戦偏重に陥った軍参謀たち
第2章 トップが知るべきこと―情報への執念の格差
第3章 生きた情報をいかに集めるか―都合の悪い情報を無視する弊害
第4章 変化する情報にいかに追いつくか―暗号戦に見る日米の違い
第5章 情報のプロフェッショナルの育成―情報参謀の価値を見失った日本軍
第6章 情報と戦略の架け橋―日清・日露戦争と太平洋戦争の違い
第7章 官僚化した組織における情報軽視―技術、戦略、組織衰退の仕組み
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yuji Hamano
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昭和の将軍は明治の将軍に比べて明らかに劣っていた、その理由は昭和の将軍は陸軍大学校出のいわゆるエリートだけの組織になっており陸軍大学校出身者以外は人にあらず言わんばかりの組織であり、生活の為に出世の為に昔からお勉強ができた人たちであったのに対して明治の将軍は武家の出であり、学問以上に経験が豊富であった事が述べられていた。また日本人特有?の「都合の悪い事は無い事にしよう、都合の悪い事を騒ぎ立てる奴は全体の雰囲気を壊す疫病神の腰抜けだ」という精神でほぼ敵である米国を知らずに大戦へ突入したという事に大変驚いた。2013/01/07
May
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昭和陸海軍の情報軽視姿勢が、その人事制度や参謀本部制度導入経緯等から論じられる。学術書ではなくビジネス書であり、また著者も学術畑の人ではなく経済人であるためか、実例を(あまり整理することなく)提示するだけに終わっている感があるほか、経済人には甘いかなとは思うが、なかなか有益な内容であった。 可能な限り多くの正確なdataの相互関係を勘案してinfomationをつくり、トップによる冷静、合理的判断の下にこれを総合して、ある目的に供しうるintelligenceを作成する(米軍統合軍参謀マニュアルかな?)2012/06/09
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