内容説明
組織の盛衰は「ナンバー2」が決める。『三国志』『孫子』『史記』『韓非子』『貞観政要』で描かれた名参謀たちの君主と人臣の操縦法と組織管理術。
目次
第1章 トップとナンバー2(周恩来―中国の政治的傑作;周公旦―不世出の「名補佐役」)
第2章 参謀型人材の条件(三国以前の名参謀;内に敵持つ男たち ほか)
第3章 宰相型人材の条件(最高権力の代行者;タイプ1 賢相の系譜 ほか)
第4章 ナンバー2の中国古典学(ナンバー2の心得;ナンバー2のリーダーシップ ほか)
著者等紹介
守屋洋[モリヤヒロシ]
中国文学者。1932年宮城県生まれ。1960年東京都立大学大学院中国文学修士課程修了。中国古典研究の第一人者として著述・講演活動で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Willie the Wildcat
18
宰相。右腕。行動力、推進力、構想力などの能力。全てに卓越した能力を発揮することではなく、結果に繋がる「ここぞ!」という瞬発力。印象深いのが、陣平と丙吉。自然体の姿勢、風のごとき・・・。大局観。環境と状況によりけりなのを踏まえても、”逃げ”ではなく、無私で無為となれるのが強み。一方、リーダーを含めて周囲の評価が様々なタイプでも難しいと感じる。2013/09/04
abekinu
9
中国は非常に長い歴史の中で様々な参謀がおり、たくさんの参謀のケースを紹介しています。昔は歴史が嫌いだったが、歴史から学ぶものは多く今でも同じところはたくさんある。それぞれもっと詳しく知りたい。ナンバー2はトップとはベタベタしたつながりではなく、ある程度緊張感を持った方が良いところは納得。同じ目線ではなく違った視点を持てる人が良い。2015/03/01
Yuji Hamano
3
なるほど歴史が示すNo.2の処世。乱世において君主をたてることに成功したNo.2は、事を成したその後こそ肝心要なのだな。2014/09/10
のんたん
2
参謀の心得を説くのではなく、名参謀と呼ばれた人たちの紹介といったところ。有名どころが名を連ねているので特に新しい発見はなかったが、冒頭に紹介された周恩来の「かみしめた歯がくだけても、血とともにのみこまなければならない」とは、あまりに激しすぎて忘れられない言葉となった。2015/12/29
Sho Ito
0
トップと2番手、その理想の関係性が書いてある本です 具体的に歴史上のエピソードを交えながら書いてます ただ、春秋戦国時代のエピソードに偏ってますね。 それが、いいことか悪いことかわかりません 日本の参謀(2番手)についての具体例もあげると助かりました 理想の参謀が中国に多いならわかりますが、 そこら辺ははっきりしませんが、 西洋の国々とは考え方が違うのでそれを引用して具体例を挙げるのも少しずれてる感じがしますが、2014/08/23