内容説明
常識の逆をやれば上手くいく。オンリーワン、ナンバーワンへのこだわり。
目次
第1章 逆境に生まれ育ち、生涯の天職に出会う(「人生を決定づけた日本一のパートナーとの出会い」;「不動産業で独立、そして喫茶店開業へ」 ほか)
第2章 無我夢中で働き、日本一幸せな経営者に(「開店記念の二日間は大盛況だったが」;「失敗は無駄ではない、必ず後で生かされる」 ほか)
第3章 早起きと掃除、そして真心の接客が成功の秘訣(「夫婦の絶妙なコンビで創業期を乗り切る」;「創業経営者は現場第一主義を率先垂範で示せ」 ほか)
第4章 公明正大な経営姿勢が健全で強い企業をつくる(「人材は経営者の背中を見て勝手に育つ」;「ガラス張りの経営体質が強い会社をつくる」 ほか)
著者等紹介
宗次徳二[ムネツグトクジ]
1948年、石川県生まれ。愛知県立小牧高等学校卒業後、八洲開発株式会社を経て、1970年、大和ハウス工業株式会社入社。1973年に独立し、岩倉沿線土地を開業する。1974年、喫茶店「バッカス」開業。1978年、「カレーハウスCoCo壱番屋」を創業する。1982年に株式会社壱番屋を設立し、代表取締役社長に就任。1998年、同社代表取締役会長に、2002年には引退し創業者特別顧問となる。2003年、NPOイエロー・エンジェルを設立し、理事長に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
81
宗次さんの壮絶な人生を読む。孤児としての極貧の前半生、奥さんとの二人三脚で築いたCoCo壱番屋。人間として、経営者としての言葉の数々が胸に響く。フランチャイズのロイヤリティーは取らず、社員の独立を促す透明性の高い経営。息子を後継者にすることなど全く考えず53歳で潔く引退。その後は、福祉施設への寄付や、芸術やスポーツで夢を追う若者たちの支援に全力投球。「社会貢献や慈善活動は経営者の義務」と公言する。確かに、この人は「変人」かもしれない。でも、本当は、宗次さんが変人に見えるような世の中こそが、変なんだと思う。2021/02/21
きみたけ
3
早起きはお得2020/02/21
shosho
3
前身の喫茶店時代から、安売りなどのモノのサービスを行わず、お客に来てよかったと思われる真心のサービスを心掛けて、さらに自ら率先して行動するところが徹底していると思った。二人三脚で来た奥さん視点の話もあれば読んでみたい。2013/05/19
ふぇるけん
3
ここまでストイックな経営者の本は初めて。とにかくお客様へのサービスということを考え抜いて、限界まで働いてきた苦労が伝わってくる。経営者とはかくも厳しくかつやりがいのある仕事かということがわかる。今度ココイチに行ってみよう。2011/03/14
とらちゃん
2
世の中のすごい人のなかでも、この方のすごさは特別だろう。飲食業の全くの素人が奥様と二人三脚でCoCo壱番屋を全国チェーン店に育てあげた手腕もさることながら、何より人としてどんな時も感謝の気持ちを持ち続けておられることに感銘を受けた。孤児院から預けられた養父がギャンブルに溺れ野草で空腹を凌ぐ極貧の日々。逆境が楽天的で前向きな性格を培ったとご本人は記述されているが、不遇を恨まず、反骨精神をバネにと気負うのでもなく、ひたすらお客様第一で感謝の気持ちを忘れず自らの天職にストイックに尽力された姿はもう神々しい限りだ2021/06/06