出版社内容情報
PCCの予測を大幅に上回り、”最悪のケース”が現実化しつつある。すでに手遅れなのか?、まだ、間に合うのか? 2008年9月、北極海氷の体積は観測史上最小値を記録、世界の科学者を震撼させた。北極が、気候の急激な変化を引き起こす臨界点である「テッピングポイント」を超えた可能性が高い。前作『温暖化地獄』発行後の地球の劇的な変化を明らかにし、加速する温暖化の危機的状況を報告する『温暖化地獄』“第2弾”。
内容説明
北極海氷が消滅する?温暖化は、気候の激変を引き起こす“臨界点”といわれるティッピングポイントをすでに超えてしまったかも知れない。
目次
プロローグ 金融崩壊を環境革命で克服する
第1章 北極海氷は消滅に向かっている
第2章 ティッピングポイントと温暖化
第3章 CO2ターゲット四五〇PPM
第4章 環境革命と低炭素社会
エピローグ 政治もティッピングポイントを超えた
著者等紹介
山本良一[ヤマモトリョウイチ]
東京大学生産技術研究所教授。東京大学工学部冶金学科卒業。工学博士。専門は材料科学、特続可能製品開発論、エコデザイン。文部科学省科学官(2004~2007)、エコマテリアル研究会名誉会長、日本LCA(ライフサイクルアセスメント)学会会長、国際グリーン購入ネットワーク会長、環境効率フォーラム会長、「エコプロダクツ」展示会実行委員長など多くの要職を兼務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tokkun1002
8
2008年。ver.2 ティッピングポイントという言葉を使いたかった様子。現時点で役に立ってない。2013/12/21
aki
0
地球温暖化が人為的な原因に基づく理由として成層圏の寒冷化と対流圏の温暖化が同時に生じていることを指摘している。太陽活動の変化が原因なら成層圏も温暖化するはずだからだ。2008年、震災前の刊行で、温暖化対策としてIEAのシナリオでは累計235基の原発建設が必要とされている。原発事故が起こった以上、このシナリオではやっていけない。原発リスク対温暖化リスク。難問だね。どういうシナリオに変えたのか。最終的には自然エネルギーへの依存度を高めるしかないが、当面は天然ガスやメタンハイブレードなどに頼ることになりそう。2012/07/07