出版社内容情報
偉大なイノベーションにつながるアイデアが、たった一人の天才から生まれるという神話が誤っていることを、豊富なエピソードと広範にわたる心理学的知見を用いて示すとともに、実は人と人との相互作用、つまりコラボレーションこそが革新的なアイデアを生み出すことを、組織内の創造性を研究している心理学者である著者が解説する。
内容説明
リナックスにeメールにグーグル・アース、ライト兄弟の飛行機から『指輪物語』の創作にダーウィンの進化論まで―ものすごいアイデアを生み出すカギは、すべて「コラボレーション」にあった!だからみんなで考えよう。
目次
第1部 凡才を天才に変えるチームの力(コラボレーションの力は天才を超える!―創造性を発揮するチームの特徴を明らかにする;緊急対応がすごい結果を生むのはなぜなのか?―緻密な計画と証興的な活動との最適のバランスを探る;チームに生まれる一体感の正体をつきとめる―チームがフロー状態に入る環境を作り出す;集団思考の罠に気をつけろ!―ブレインストーミングの功罪を検証する)
第2部 ものすごいアイデアが閃くメカニズムを解明する(閃きにまつわる誤解を解く―なぜ「アイデアは突然舞い降りる」と信じてしまうのか?;ものすごいアイデアを支える無数の閃き―閃きが発展するプロセスを明らかにする;おしゃべりとアイデアの素敵な関係―会話が閃きの発展に与える影響を探る)
第3部 凡才のネットワークが天才を凌駕する(組織の壁をぶち壊せ!―即興的イノベーションを組織で実現する方法を探る;コラボレーション・ウェブを形成せよ!―アイデアをつなぐネットワークの可能性を明らかにする;顧客を巻き込んで発想せよ!―ユーザーの閃きを取り込む仕組みを作る;コラボレーション経済圏を創出するために―誰もが創造力を発揮するために制度上の障害を検討する)
著者等紹介
ソーヤー,キース[ソーヤー,キース][Sawyer,Keith]
ワシントン大学(セントルイス)の心理学・教育学部教授。マサチューセッツ工科大学でコンピューター科学を専攻し、卒業。その後、コンピューターゲームの設計、経営コンサルタントを経て、1990年、シカゴ大学で再び学究生活に。フロー概念で著名な心理学者、チクセントミハイ教授に師事し、1994年心理学の博士号を取得。創造性およびイノベーションの科学分析を専門とし、特にジャズグループおよび即興劇団を通じた創造性研究で知られている。著書・論文多数
金子宣子[カネコヨシコ]
津田塾大学卒。東京銀行(現三菱東京UFJ銀行)、日本IBM勤務を経て翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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