出版社内容情報
粉飾・汚職・詐欺・国外逃亡・・・。政・官・財一体の公営賭博場と揶揄される中国株式市場の闇の構造を徹底した企業取材とデータを基に克明に描き、再生の可能性を探る。
内容説明
中国株式市場17年の歴史には、人間が考えうるあらゆる不正とスキャンダルが凝縮されている。粉飾・汚職・詐欺・国外逃亡…。政・官・財一体の公営賭博と揶揄される矛盾に満ちた株式市場は果たして再生できるのか?繰り返されるバブルと暴落。中国株式市場の闇を克明に描き出した驚愕のノンフィクション。
目次
序章 株式市場を見れば本当の中国が見える(予言どおりの2006年株価の急騰;中国株式市場の特殊性 ほか)
第1章 中国証券市場の闇の歴史(証券取引所開設当時の混沌;地方政府から中央政府に移る主導権 ほか)
第2章 誰が株式市場を殺すのか(中国証券監督管理委員会、証券取引所、会計士事務所;中国の証券会社、ファンド、機関投資家 ほか)
第3章 暗躍する上場企業の実態(民営企業の危ない資金調達と乱脈経営;国有企業の上場とMBOの闇 ほか)
第4章 すでに起こりつつある未来(中国銀行の上場に代表されるIPOブーム;公営賭博場の様相を呈するワラント市場 ほか)
著者等紹介
張志雄[チョウシユウ]
上海を拠点に中国の株式、金融、不動産市場の鋭い分析で中国の証券会社、銀行、ファンドマネジャーが定期購読する経済月刊誌『VALUE:価値』の編集長。上海証券取引所設立当初より同取引所研究所のアナリストとして活躍。同取引所傘下の上海証券新聞記者および編集委員として中国株式市場の問題点を深く掘り下げた報道で中国全土に名を馳せた。その後、中国最大の証券会社華夏証券研究所副所長、上海テレビ財経チャンネル副総監、「財経時報」副編集長を経て2002年より現職。中国株式市場のタブーに挑戦するジャーナリストとして、国内外の専門家から圧倒的な支持を得ている
高田勝巳[タカダカツミ]
株式会社アクアビジネスコンサルティング代表取締役。投資コンサルタント。上海在住14年。日系企業の中国ビジネス構築を支援しながら、中国経済の動向を「現地の視点・鋭い分析・分かりやすい言葉」をモットーにメディア等を通して日本に発信している。三菱銀行(現・三菱東京UFJ銀行)本部証券部門、上海支店等を経て2002年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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Hadi
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