内容説明
料亭・料理店における“おもてなし”は、わが国独特の料理文化に酒と芸能が加わり、五〇〇年にも渡る歴史と伝統の上に築き上げられてきた。本書では、“おもてなし”がその歴史的経緯や文化的背景の中で、どのように成立、発展してきたかを体系的に整理している。
目次
第1章 もてなしの伝統と和宴の広がり(もてなしの語意とその周辺;もてなしと和宴、さまざまな姿;もてなしの三要素―場・物・人)
第2章 和宴と日本料理(古代の食事情;和宴の昔と日本料理の始まり;日本料理の思想とその特徴;日本料理の確立期―中世の和宴;日本料理を支えるもの)
第3章 もてなしの文化の背景(もてなしと空間;もてなしと芸能;もてなしと芸道)
第4章 料亭・料理店の誕生とその世界(都市の発達と料亭・料理店の始まり;もてなしのしつらえ―数寄屋造;もてなしの料理―会席料理;もてなしの接遇―中居と女将;もてなしの芸能―芸者と幇間)
第5章 料亭・料理店の変遷と現在(花街の成立へ;花街の全国への広がり;花街と料亭・料理店を担う人々;もてなしの文化の継承へ―戦後の概括)
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