持丸長者 国家狂乱篇―日本を動かした怪物たち

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  • サイズ B6判/ページ数 466p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784478000816
  • NDC分類 210.69
  • Cコード C0021

内容説明

勃興する近代産業を支配し、富を独占する財閥・工業資本家…。彼らが軍閥と手を結んだとき、狂乱が始まった。富豪たちの欲望が生み出した侵略・戦争という悪魔の正体!持丸長者三部作、待望の第二弾。

目次

序章 長者ますます台頭す
第1章 新聞と製紙が拓いた新国家
第2章 北海道開拓史
第3章 鉄路は伸びる
第4章 黒いゴールド・石炭と石油
第5章 植民地を動かした銀行と大事件
第6章 ファッショの嵐と新興財閥
第7章 国家総動員体制と大政翼賛会

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

わたお

11
明治維新後の産業の成り立ちから財閥、軍部、政治が、巨大化して、制御不能となり、破滅していく流れがわかります。少々片寄った意見と小難しい内容でしたが、勉強になりました。2019/08/16

coolflat

10
いかに満州事変~日中戦争~太平洋戦争~敗戦へと至ったか。軍部・政治家・企業家らの人脈からその原因と構図を紐解く。20頁。1894年に消化剤タカジアスターゼを発明し、後に世界最初のアドレナリンの抽出者として著名となった高峰譲吉。その高峰譲吉の東京人造肥料が、日産化学工業へと発展し、戦時中に満州に進出してゆく新興財閥の筆頭、日産コンツェルンの中核会社となった。もう一つの新興財閥・理化学研究所も、1913年に同じ高峰譲吉の提言によって誕生した。いずれも、昭和電工、日本曹達、日窒と共に日本の軍需産業をリードした。2018/03/19

nranjen

2
学校教育を終えて数十年経つ世代で、日露戦争からは「テストに出ないから」範囲は飛ばされて、いきなり戦後でした。今まで大日本帝国、日本はどういう国だったのか、ほとんどわからず生きてきてしまいましたが、それをこの本が教えてくれた気がします。岩波新書でも読みましたが、歴史的出来事の説明では釈然としない世の中の流れが、金・権力によって説得力を持つ形で浮かび上がってきます。この本が読めて良かった。2024/11/29

東隆斎洒落

2
広瀬隆は、流石、よくもここまで調べ上げたものだとビックリの連続です。 歴史を表からでもなく、裏からでもなく、斜めというか、とにかくちょっと変わった角度から見てみたい方、ぜひ。2007/08/23

mutu

2
なんか、楽しそうな内容でしたが、ストーリー自体がうまくつながっていなくって、あまり残っていません。断片的な情報としては役に立ちそうなものもたくさんあったような気がします。ただ、また読み返すほどでもないかな、という本でした。2010/03/07

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