目次
あい
へそ
あそびにっき
こうこくばんざい
これはなんですか
みんなやわらかい
こっぷ
ふとん
きつね
ピアノをひくひと〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
lonesome
46
全体的に悲しく寂しい空気を感じるけれど、最初におさめられた「あい」という詩が大好きだ。ひらがなのあいと漢字の愛。未熟な愛をひらがなのあいと表現しているのかと思ったけどそれとも違うようだ。覚えて暗唱したいと思うくらい素晴らしい。‘愛 見えない未来を信じること’そう思って読み進めると、最後の「私たちの星」という詩が最後におさめられている深さがより重みを感じる。2014/12/19
モリー
20
『五〇〇円やって甥っ子に書かせた「少年詩」』というタイトルの詩が心に残りました。「そろそろ未来というものをひとりでちゃんと考えなければいけない」と思わせたのは、自分自身の心と体の変化、ぼけて自分のうんこを食べたとうわさされるおじいさん、どこか空々しい父親の姿。肉欲や、痴呆、嘘。大人になると否応なく直面する現実だか、決して明るいとは言えない側面を捉えて未来をひとりでちゃんと考えようと思う少年(谷川俊太郎さん)はやはりただ者ではない詩人だと思う。詩の最終行は、(どーだ、おじさん、これで詩になってるか?)2018/08/21
海恵 ふきる
19
こころの深いところが、ルーツが反応するような、ふしぎな感覚を覚えたところがあった。ひらがなは普通やわらかい印象を与える文字であるはずなのに、とてもダークなひとのこころを浮き彫りにするところがあって、どきりとしてしまった。2018/09/01
マツユキ
13
ついに、絵本以外で、谷川俊太郎。 主にひらがなで書かれていて、無邪気で、不気味な雰囲気。読み進むにつれて、暗い部分に入っていくような…。それも気持ち良い。絵本で読んで印象に残った『がいこつ』も載っていました。2020/09/08
おはなし会 芽ぶっく
12
フッと脱力感のあるゆるい詩や、深いなぁと考えさせられるしがあったりする 『五〇〇円やって甥っ子に書かせた「少年詩」』、ワタルくんのお母さん魔性の女(笑) 『 あい / へそ / あそびにっき / こうこくばんざい / これはなんですか / みんなやわらかい / こっぷ / ふとん / きつね / ピアノをひくひと / ノルウェーのしらべ / むかしのよる / しぬまえにおじいさんにいったこと / ほしい / ひみつのともだち / あっかんべ / げんき / あくま / かがみ / まる / さようなら →2022/05/03