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内容説明
「わしはクマ殺しのために役場にはいったようなものじゃ。クマを殺すと、わしは夜にねむれんのじゃ。クマを殺して家に帰っても、血にぬれた手で、生まれたばかりの、わしの赤ん坊をだくことができんのじゃ。わしはもう天国へは行けん。なにかよい方法がないもんかのう、米田さん」といいながら、佐々木さんは男なきになきはじめました。わたしは、佐々木さんにクマ殺しをしないですむ「奥山放獣」を提案しましたが、クマに恐怖をいだく村人たちの反応は…。クマの保護と、人々の共生をめざす苦労のノンフィクション。
目次
プロローグ きみたちが、またこの校庭に集う日を夢見て
クマたちのすむ森と過疎の村
命かがやく夏
村人の悲しみ、苦しみ
ジェシカの森は、今
新しい命の誕生
クマについて知ってください
山里に台風がおそう
一度きりの命
新しい風は吹き、おだやかな心が、今
校庭に、きみたちの歓声がみちた
エピローグ キキとリリの森に春の風が吹く