内容説明
「あれは、なんですか。」ウイルは落ち着きをとりもどしながらいった。「あの娘はこの方がつれてきたんだ」雑貨店のサンダーソンさんがピーコックを紹介した。あの娘だって。ウイルは怪物が女性かどうかなんて考えもしなかった。「あれねえ、ぼうず、象だよ。トゥング・ターロングって名前の」その男はいった。「象。」象とはこういうものだったのか。ウイルは口をぽかんとあけた。キャプン・リグス先生が、大昔、ハンニバルが象にのって、ローマ軍に立ちむかっていったと話してくれたことがあった。ウイルはさっき見た怪物のところへまた行ってみようかと思った…勇気がいりそうだ…。