出版社内容情報
ロマン・ロランの不朽の名著“Vie de Beethoven”の高田博厚訳が待望の復刊。
史実的考証と文学的表現を結合させ、ベートーヴェンの生涯をドラマティックに浮かび上がらせる。国際的彫刻家であった高田の翻訳は彼の彫刻のように硬質で、卓越した表現が読む人の心を打つ。
「大気は我らの周囲に重苦しい。老いたるヨーロッパは鈍重な汚れた雰囲気の中に麻痺している。威厳もなき唯物主義は思想に圧し懸り、政府や個人の行為を妨げている。世界はその抜け目ない陋劣な利己主義の中に気を失って死ぬ。世界は窒息している。」(本文「序」より)
【目次】
レグルス文庫版に際して
訳者序(叢文閣版)
序
ベートーヴェン
附録
ハイリゲンシュタットの遺書
書簡
ベートーヴェンの感想
参考書
解説 伊藤貴雄
内容説明
ロマン・ロランの不朽の名著。Vie de Beethovenの高田博厚訳が待望の復刊。史実的考証と文学的表現を結合させ、ベートーヴェンの生涯をドラマティックに浮かび上がらせる。
目次
序
ベートーヴェン
附録(ハイリゲンシュタットの遺書;書簡;ベートーヴェンの感想;参考書)
著者等紹介
ロラン,ロマン[ロラン,ロマン] [Rolland,Romain]
文学者・思想家。1866年、フランス中部のクラムシー生まれ。高等師範学校を卒業後、ローマに留学し、帰国後ソルボンヌ(パリ大学)などで教壇に立つ。第一次世界大戦では反戦・平和を主張、戦後、反ファシズム運動の先頭に立った。1915年度、ノーベル文学賞を受賞。1944年逝去
高田博厚[タカタヒロアツ]
彫刻家。1900年、石川県生まれ。東京外国語学校イタリア語科を中退し彫刻を学ぶ。1931年から58年までフランス滞在。文豪ロマン・ロランや哲学者アラン、詩人ジャン・コクトーら当時のヨーロッパの代表的思想家、芸術家と交流した。1987年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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