内容説明
本書では、「政治的な民主主義」を前提したうえで、「道徳的な民主主義」（できるだけ多くの人びとの道徳的発達＝美徳の発揮＝価値の生産＝自己実現を支援する社会）のあり方を論じている。
目次
序言 近代的倫理と幸福主義的倫理
序論 幸福主義の概要
第１章 古典的自由主義（個人性の回復と誤った方向づけ）
第２章 発達民主主義の教説（個人性の構想と方向づけの訂正）
第３章 発達民主主義の実践（青年期に着目）
第４章 有意義な生き方（美徳と政治）
第５章 責任と権利
第６章 共同体（真実の個人の社会性）
第７章 良い政府
著者等紹介
ノートン，デイヴィッド・Ｌ．［ノートン，デイヴィッドＬ．］［Ｎｏｒｔｏｎ，Ｄａｖｉｄ Ｌ．］
１９３０年生まれ。５２年にワシントン大学（セント・ルイス）工学部を卒業、一年間の空軍勤務ののち、五年間、土木技師・建築技師として働く。５８年に母校ワシントン大学の哲学大学院に入学、６２年に「哲学修士号」を取得、さらにボストン・ルイス倫理研究会副会長、６２～６６年にはボストン倫理研究会会長をつとめ、６６年にデラウエア大学の哲学助教授に採用されました。その後、７３年に哲学準教授、７８年に哲学教授に昇格、一貫して哲学の研究と教育の両面で活躍。９５年（平成７年）にガンのため亡くなる
加藤寛孝［カトウヒロタカ］
基礎学術研究センター所長
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