内容説明
「戦争の運命」を転換する根源的平和論。“排他的・好戦的”と評されてきた日蓮仏法への偏見を打ち破り、仏教的な反戦思想の本質に迫る画期的論考!
目次
第1章 日蓮仏法は好戦的にあらず―創価学会反戦思想史
第2章 日蓮にみる反戦平和の思想と実践
第3章 牧口常三郎の戦争観とその実践的展開
第4章 戸田城聖の「見えない反戦」
第5章 池田大作の平和アプローチ―講演「平和と人間のための安全保障」に即して
第6章 創価学会の平和主義とは何か
著者等紹介
松岡幹夫[マツオカミキオ]
1962年、長崎県生まれ。創価大学教育学部卒。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。現在、東日本国際大学東洋思想研究所所長。同研究所教授。公益財団法人東洋哲学研究所研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ロビン
10
創価大学、東大大学院の出で東日本国際大学教授、また東洋哲学研究所の研究員でもある著者が、宗祖日蓮大聖人、創価学会初代会長牧口先生、二代戸田先生、三代池田先生また創価学会の「絶対平和主義」について、多くの資料をもとに分析・解説した一書。牧口先生や戸田先生の戦争観などは、ある程度太平洋戦争を許容していたこと等も触れられており、学会の「運命転換的」な特徴にも深く理解を示しつつも、かなり客観的に公平に著述されていると感じた。学会員としてどのように反戦活動をしていくべきか悩んでいたのだが、非常に参考になった。2023/02/22
こうきち
1
KindleUnlimitedで読了。 創価学会系の本としては、しっかりと研究されている本で、良い本です。 評価のポイントとしては、 1、参考文献の量が充分であること 2、字面を追うだけのペーパーテストのような、単純な論理思考から脱却し、目的や時代背景を加味して論じていること 3、批判的な論評に対して、しっかりと反論していること ですかね。 こういう本は、今まで読んだことがなかったので、著者の書籍に興味がわきました。2018/07/03
masa
1
さらっと流し読みだが、面白い。2014/07/11