出版社内容情報
2016年、AIソフト「アルファ碁」がプロ囲碁棋士に圧勝した。以来、囲碁界は危機感を抱くとともに、AI技術への強い関心を持ってきた。長年、囲碁教育の普及に取り組んできた本書の著者・坂じゅんいち氏も、AIについて、その誕生以来の歴史から研究。AI時代における囲碁と文化をテーマに本書を書き下ろした。囲碁だけでなくAIの仕組み、特徴についても、わかりやすく知ることができる一冊。
内容説明
囲碁を切り口に、「AIとは何か」を考える。数学や論理学、情報科学など、これまで人類が培ってきた知識や技術が生んだAI(人工知能)。囲碁普及と教育に生きてきた著者が、AIまでの歴史とその仕組み、向き合い方を考察する。
目次
第1章 計算機の歴史(計算機の起源;近代の計算機;現代の計算機)
第2章 AIの誕生と発展(AIの黎明期;機械学習の歴史;AIと統計学の知見)
第3章 コンピューター囲碁からAI囲碁へ(ボードゲームとしての囲碁;コンピューター囲碁の歴史;ブレイク・スルーとなったアルファ碁)
終章 AIが人類につきつけるもの
特別収録 対談 AI・囲碁・教育―その未来を展望する(劉知青(北京郵電大学教授)×坂じゅんいち)
著者等紹介
坂じゅんいち[サカジュンイチ]
1948年生まれ。大阪工業大学卒業後、大阪府立高等学校教員に。教員時代に大阪府高等学校囲碁連盟事務局長、近畿高等学校囲碁連盟副会長などを歴任し、学校教育に囲碁を取り入れようと尽力してきた。2005年、NPO法人囲碁教育振興会を創設。「アジア平和子ども囲碁大会」を主催するなど、アジア友好と囲碁教育の普及をめざし活動を続けている。西沢学園専門学校数学科非常勤講師。NPO法人囲碁教育振興会名誉代表。アジア平和学生囲碁連盟会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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