春の消息

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  • サイズ A5判/ページ数 263p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784476033694
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C0095

目次

1 死者の記憶
2 納骨に見る庶民の霊魂観
3 日本人と山
4 土地に残る記憶
5 生者・死者・異界の住人
6 死者のゆくえ
対談 大災害に見舞われた東北で死者と共に生きる(柳美里×佐藤弘夫)

著者等紹介

柳美里[ユウミリ]
小説家・劇作家。1968年、茨城県生まれ。高校中退後、劇団「東京キッドブラザース」に入団。女優、演出助手を経て、1987年、演劇ユニット「青春五月党」を結成。1993年、『魚の祭』で、第37回岸田國士戯曲賞を受賞。1994年、初の小説作品『石に泳ぐ魚』を、『新潮』に発表。1996年、『フルハウス』で、第18回野間文芸新人賞、第24回泉鏡花文学賞を受賞。1997年、『家族シネマ』で、第116回芥川賞を受賞。1999年、『ゴールドラッシュ』で、第3回木山捷平文学賞を受賞。2001年、『命』で、第7回編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞作品賞を受賞

佐藤弘夫[サトウヒロオ]
東北大学大学院文学研究科教授。1953年、宮城県生まれ。東北大学大学院文学研究科博士前期課程修了。盛岡大学助教授などを経て現職。神仏習合、霊場、日蓮、鎌倉仏教、国家と宗教、死生観などをキーワードに日本の思想を研究している

宍戸清孝[シシドキヨタカ]
写真家。1954年、宮城県生まれ。1980年に渡米、ドキュメンタリーフォトを学ぶ。日本写真協会会員。1993年「カンボジア鉄鎖を越えて」(銀座ニコンサロン)、1995年からアメリカと日本のはざまで激動の時代を生きた日系二世をテーマにした写真展「21世紀への帰還」シリーズを発表する。2004年伊奈信男賞、2005年宮城県芸術選奨などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NAO

70
東日本大震災でたくさんの人々が亡くなり、死者は、今なお、生きている人々と密接につながっている。この本は、東日本大震災関連の講演の依頼を受けた柳美里と、佐藤弘夫との、死者と生者が共存する場所である東北の霊場巡りの旅だ。かつては、東北に限らず日本の各地に生と死の境界があり、人は、そこを通して死の世界を垣間見た。死は遠いものではなく、死者は生者に寄り添っていた。そういうことが、あまり感じられなくなってきている現代に起きた大震災は、生者とつながり方を問い直しているかのようだ。二人の対談も興味深かった。 2019/04/07

ネギっ子gen

62
【人生のストーリーは、死後の世界と死者たちを組み込むことによって完結し、その時初めてわたしたちは深い心の安らぎを得る】作家と学者が、大災害に見舞われた東北各地の墓地や霊場や有形・無形文化遺産などを探訪し、豊富なカラー写真とともに紹介した書。2017年刊。柳は、<人との出逢いは、不思議です。特に、逢おうとして逢ったのではなく、思いがけずに遇った場合は、その意味を考えます。繋がった縁の糸の片隅を掴んで、なぜ遇ったのだろう、とその意味を問うのです。その意味は、その人との関係の中で徐々に明らかになります>と――⇒2024/08/30

koji

22
東日本大震災から10年、あの日の記憶は全く消えることはありません。しかし当時の映像を繰り返し流し被災者を悼む、おきまりの番組の数々に、少し違和感を感じていました。本書は柳美里さんと東北大大学院の佐藤教授の東北霊場巡り紀行。2017年刊行で当然ながら震災が通底にありますが、寧ろ東北の地が「生死の境界を超えた交流の場」を有する霊場の地であり、「供養とは亡くなった人と楽しむこと」という(近代以後忘れ去られた)死生観をもたらしてくれることを深く洞察していきます。ここに至り漸く東北の人々の思いと繋がれた気がしました2021/03/15

海燕

11
生と死の交わる場所、生者と死者との交歓の地を訪ねて東北地方の寺社仏閣や霊場を巡る旅の記録。「震災の記憶を訪ねる感傷的な旅」かと思うとそんな軽いものではない。これまで、人々が「死」「死者」にどう向き合ってきたのかが垣間見え、写真も豊富で、民俗学の立派なフィールドワークだ。古くは、死者はこの世界の延長の比較的近い場所にいて、生者と容易に交わる環境にあったが、近代化は死者をこの世から排除するプロセスだという佐藤氏の見解は興味深い。サイン本で、見返しに柳氏の「春は生者にも死者にも息吹を与える」の力強い文字。2022/11/05

kyoko

8
死者を巡る旅。写真も多く、興味深く最後まで読んだ。2019/01/19

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